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ステージ 5 · 負の数と有理数

5.6  べき乗と演算の順序

何度も掛け合わせるときの省略法、みんなが使う演算の順序の約束、そして有理数の先にある数への第一歩。

対象年齢:11〜13歳 · まずは感覚、記号は後で
知識ポイントのページ
2·2·2 2 を 3 個掛け合わせた 2 3 = 8 指数 みんな順番を守る 1 · カッコ ( ) 2 · べき乗 aⁿ 3 · × と ÷(左 → 右) 4 · + と −(左 → 右)
べき乗は繰り返しの掛け算を 2 つの小さな数にまとめる。演算の順序は、1 つの式がただ 1 つの答えを持つためにみんなが守るルールだ。

同じ数を何度も足し合わせるとき、かけ算で表す:5+5+53×5 になる。このレッスンは、それを一段上でやる。同じ数を何度もかけ合わせるとき、べき乗で表す:2·2·223 になる。べき乗は「この数を何個かけた」を省略する記法に過ぎないが、2 つの新しい問いを連れてくる:底が負のとき符号はどうなるか、そしてべき乗・×・÷・+・− が 1 つの式に混在するとき、誰が先に計算されるのか?

このレッスンを終えると、べき乗を展開・計算でき、どんなべき乗でも符号を暗算で予測でき、混合した式を約束の順序で計算でき、ごちゃごちゃな計算を賢く省略でき、そして分数では絶対に表せない数 — √2 — と出会える。色の習慣はこのステージ全体と同じ:正の数はティール負の数は赤ゼロはスレート距離や大きさはアンバー。

5.6.1 有理数のべき乗

べき乗は繰り返し掛け算を短く書く方法だ。an は「an 個かけ合わせる」という意味。繰り返される数 a底(base)、小さく上に書く数 n指数(exponent)という — 指数はただコピーの数を数えるだけだ。

2 3 指数(3 個) = 2 · 2 · 2 3 個かけ合わせる = 8 最初の 2 個:2 · 2 = 4 さらにもう 1 個:4 · 2 = 8
指数 3 は底 2 のコピーの数を示す:23 = 2·2·2 = 8。2 個ずつかけていく — 底と指数をかけてしまわないこと。

よく使うべき乗には特別な読み方がある。a2 は「a の 2 乗(a squared)」(一辺 a の正方形の面積)、a3 は「a の 3 乗(a cubed)」(立方体の体積)と読む。このステージでは底はすべて有理数なので、負の数や分数も底になれる:

(−2)3 = (−2)(−2)(−2) = −8   ·   (12)2 = 12·12 = 14

キーアイデア

べき乗 an は「底を n 個かけ合わせる」という意味で、底と指数をかけるのではない。だから 23 = 8 であり、2·3 = 6 ではない。(後で使うルール:ゼロ以外の底の 0 乗は 1、なぜなら「かける数が残っていない」=1 から始めるから。)

🎮 やってみようべき乗ビルダー

底(整数・負の数・簡単な分数)と 0〜5 の指数を選ぼう。繰り返しの掛け算が展開され、最終的な値にまとまる様子を見てみよう。

指数 3

5.6.2 べき乗の符号パターン

負の数どうしをかけると正になるから(レッスン 5.5)、べき乗の符号はきれいなリズムをもつ。正の数の底のべき乗は常に — 何があっても符号は変わらない。負の数の底のべき乗は、コピーが増えるたびに符号が反転するので、コピーはペアになる:

(−2)² (−2)(−2) = +4 偶数 → 正 (−2)³ (−2)(−2)(−2) = −8 奇数 → 負 (−2)⁴ (−2)(−2)(−2)(−2) = +16 偶数 → 正
負の数の底では、マイナス符号はペアで打ち消し合う:偶数の指数はすべてペアになって(結果は)、奇数の指数は 1 つ余ったマイナスが残る(結果は)。
偶数の指数奇数の指数
正の数
負の数

このレッスンで最も重要な記法の話だ。カッコがマイナスを底に含めるかどうかを決める。比べてみよう:

(−2)⁴ 底は −2 (−2)(−2)(−2)(−2) = +16 −2⁴ 底はただの 2 −(2·2·2·2) = −(16) = −16
カッコなしでは指数は2 だけをつかみ、マイナスは最後に付く:−24 = −16。カッコありでは −2 全体が底:(−2)4 = +16
このレッスン最大のワナ

(−2)4 = 16 だが −24 = −16。指数は裸のマイナスより強く結びつく。マイナスを底の一部にしたければ、必ずカッコで囲むこと。同じ話:(−3)2 = 9、だが −32 = −9

🎮 やってみようべき乗の符号予測

負の底と指数を設定しよう。偶数/奇数のランプが計算前に符号を教えてくれる。カッコのトグルを OFF にして −2⁴ のワナを体験しよう。

指数 4
カッコ

5.6.3 混合演算の順序

5 − 2×32 を見てみよう。2 人が別々の順序で計算すると、異なる答えが出てしまう — でも数式の値はただ 1 つでなければならない。だから世界中が 1 つの順序、みんなが並ぶ列に合意している:

① まずカッコ( ) の中を先に計算する。
② 次にべき乗
× と ÷左から右へ
+ と −左から右へ

1 段ずつ剥いていく まずべき乗 5 − 2× 次に × 5 − 2×9 最後に − 5 − 18 = −13
べき乗 → かけ算 → 引き算の順:5 − 2×32 = 5 − 2×9 = 5 − 18 = −13。マイナスは最後まで待つので、答えがゼロより小さくなる。

カッコは結果を大きく変えられる。カッコは列の先頭に割り込めるからだ。引き算をカッコに入れると最初に計算される:

(5−2)×32 = 3×9 = 27

同じ数字、同じ記号 — でも答えは −13 ではなく 27。カッコが先頭を変えただけでこうなる。

例題 — 演算順序の中での負の数のべき乗

−4 + (−2)3÷4 を計算しよう。
まずべき乗:(−2)3 = −8。→ −4 + (−8)÷4
次に ÷(+ より先):(−8)÷4 = −2。→ −4 + (−2)
最後に足し算:−4 + −2 = −6

🎮 やってみよう演算順序ステッパー

1 段ずつ計算を進めよう。次に簡単にされる部分がハイライトされるので、誰が次の番かよくわかる。

5.6.4 法則とスマートな計算法

演算の順序は常に機能する道筋を教えてくれる。しかし算術の法則 — 交換法則(順序を入れ替える)、結合法則(グループを組み替える)、分配法則(分割したり括り出す) — を使えば、はるかに短い道筋が見えることが多い。上手な計算者はまず使いやすい数を探す。

10 や 100 になるペアを探そう。(−25)×17×(−4) では、2 つの負の数が正にな り、25×4 = 100 はペアにしてほしがっている:

(−25)×17×(−4) このままでは面倒 17×(25×4) 使いやすい因数をペアに = 17×100 = 1700
負の数 2 つ → 正、そして 25×4 = 100。組み替えるだけで、3 数のごちゃごちゃが暗算できる 17×100 になる。

分配法則を使えば、扱いにくい因数を使いやすい差に分けられる。99×(−7) を求めるとき、99 = 100 − 1 に気づこう:

例題 — 分配法則で分割する

99×(−7) = (100 − 1)×(−7)
= 100×(−7) + (−1)×(−7)
= −700 + 7 = −693
「100 倍」と小さな修正で、筆算の列より全然速い。

分配法則を逆向きに使う — 共通因数を括り出す — と和もまとまる:37×8 + 37×2 = 37×(8+2) = 37×10 = 370。法則は答えを変えるのではなく、計算の手間を変える。

Key idea

式をそのまま計算する前に、ショートカットを探そう:キリの良い数になる因数をペアにする(25 と 4、2 と 5、8 と 125)、近い数に分解する(99 = 100−1)、または共通部分を括り出す。演算の順序は安全網、法則はスピードだ。

5.6.5 実数への第一歩

べき乗はすべて逆向きに計算できる。「2 乗して 9 になる数は?」答えは 3、なぜなら 32 = 9 だから。この逆の問いが平方根で、√9 = 3 と書く。中の数が完全平方数 — 1, 4, 9, 16, 25 — のとき、根はきれいな整数になる。

では 2 について同じ問いを立てよう:「2 乗して 2 になる数は?」それは 1(2 乗すると 1)と 2(2 乗すると 4)の間にある。だから答えは 1 と 2 の間のどこかにある。小数で追いかけられる — でも何が起こるか見てみよう:

推測値 推測値² 2 と比べると 1.4 1.96 以下 1.41 1.9881 以下 1.414 1.999396 以下 1.4142 1.99996164 以下
2 乗の値は 2 に向かってじわじわ近づいていく — 1.96, 1.9881, 1.999396, 1.99996164 — 桁が増えるごとに近くなるが、ぴったり 2 には絶対ならない。有限小数や循環小数では永遠に到達できない。

これは単なる計算不足の話ではない:√2分数ではないことが証明できる — どんな整数の pq を 2 乗してもぴったり 2 にはならない。だから √2 は有理数のに存在するまったく新しい種類の数で、分数が埋められない数直線のわずかな隙間を埋める。

0 1 2 3 1²=1 2²=4 √2 ≈ 1.4142…(終わらず、繰り返さない)
√212 の間、1.4 をわずかに超えたところにある — 分数が決して乗らない、数直線上の本物の点だ。
次は — ステージ 6

√2 のような数は無理数と呼ばれる。有理数と合わせると実数を形成する — 隙間のない完全な数直線だ。ステージ 6(べき乗・根・実数)でしっかり学ぶ。今は驚きを胸に:小さな 2 乗を逆にするだけで、分数の世界の外へ飛び出せる。

🎮 やってみよう√2 を当ててみよう

スライダーを動かして、その 2 乗を見てみよう。2 にどれだけ近づけても — ぴったり 2 には絶対なれない。この「ほぼそこだけど、絶対無理」が無理数の感覚だ。

あなたの推測 1.400

大切なアイデアをひと言で

べき乗 an底を n 個かけ合わせるので、23 = 8(½)2 = ¼正の数の底は常にのべき乗を生む。負の数の底は偶数の指数で奇数の指数でになる — そして (−2)4 = 16−24 = −16 とは違う、なぜならカッコがマイナスを底に含めるかどうかを決めるから。演算が混在するとき、順番を守る:カッコ → べき乗 → ×,÷ → +,−、それぞれ左から右へ。そして法則(交換・結合・分配)がごちゃごちゃを超えるショートカットをくれる。最後に、べき乗を逆にするとを求めることになる。ときに — √2 のように — 答えは分数ではなく、実数への最初のぞき見だ。

ステージ 5 はこれで完了

負の数と有理数の全ツールキットが揃った — 比較・足し算・引き算・かけ算・割り算・べき乗、すべて正しい順序で。ステージ 6 は √2 が開けかけた扉を開く:べき乗・根・完全な実数直線。

練習問題 5.6

まず自分で解いてみて、答えを開いて確認しよう。

  1. 7·7·7·7 をべき乗の形で書き、値を求めよ。
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    74。2 個ずつかける:7·7 = 49、49·7 = 343、343·7 = 2401
  2. (½)3 を展開して値を求めよ。
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    (½)3 = ½·½·½ = 18。½ を 3 個かける:分子 1·1·1 = 1、分母 2·2·2 = 8。
  3. (−2)5 を計算せよ。
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    指数 5 は奇数で底は負の数なので、結果は。大きさは 25 = 32 なので、(−2)5 = −32
  4. (−1)100 は正か負か? (−1)101 はどうか?
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    100 は偶数(−1)100 = +1。101 は奇数(−1)101 = −1。負の底は偶数=正、奇数=負のルールに従うだけ。
  5. 両方の値を求め、違いを説明せよ:(−3)2−32
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    (−3)2 = (−3)(−3) = 9 — 底は −3。−32 = −(3·3) = −9 — 底はただの 3 で、マイナスは最後に付く。カッコがマイナスを底の一部にする。
  6. 5 − 2×32 を計算せよ。
    答えを見る
    まずべき乗:32 = 9。次に ×:2×9 = 18。最後に −:5 − 18 = −13
  7. (5 − 2)×32 を計算し、上の問題と比べよ。
    答えを見る
    まずカッコ:5 − 2 = 3。次にべき乗:32 = 9。次に ×:3×9 = 27。カッコが引き算を先頭に送り、答えが −13 から 27 に変わった。
  8. −10 + (−2)3×2 を計算せよ。
    答えを見る
    べき乗:(−2)3 = −8。次に ×:(−8)×2 = −16。次に +:−10 + (−16) = −26
  9. スマートなショートカットを使って (−25)×(−4)×13 を計算せよ。
    答えを見る
    使いやすい因数をペアに:負の数 2 つで正、25×4 = 100。だから (−25)×(−4) = 100、次に 100×13 = 1300
  10. √2 は有理数か? 2 つの整数の間のどこにあるか?(√16 の値も答えよ。)
    答えを見る
    いいえ√2 は有理数ではない。どんな分数を 2 乗してもぴったり 2 にはならない(小数 1.4, 1.41, 1.414… は 2 に近づくが絶対届かない)。12=1、22=4 なので、12 の間にある。一方 √16 = 4 ぴったり、16 は完全平方数だから。

🎯 確認クイズ

6 問で定着させよう。正しいと思う答えをタップしよう。

§ 保護者・指導者の方へ

このレッスンは、べき乗と演算に関する米国 Common Core 規準に対応している:6.EE.A.1(整数の指数を使った数値式の記述と評価)、6.EE.A.2c(慣例の演算順序を適用した式の評価)、7.NS.A.3(負の数を含む有理数への四則演算)。締めくくりの節は 8.EE.A.2(平方根)と 8.NS.A.1(有理数 vs 無理数)の予告として直感的に留めており、証明ではなく √2 の感覚を伝えることを意図している。最も多い誤解は −24(−2)4 のように読むこと。図やクイズで繰り返す解決策:カッコがマイナスを底に含めるかどうかを決める。指数は裸のマイナスより強く結びつくので、カッコなしではマイナスが最後に付く。 次に多い誤りは an を a×n と計算すること(例:23 = 6)— 最初の数回は必ず繰り返し掛け算に展開して対策しよう。

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