Ⅱ 式と方程式 · Stage 10 — 一次方程式と連立方程式 · 10.3 文章題全レッスン →EN日本語
Stage 10 · 一次方程式と連立方程式

10.3  一次方程式を使いこなす

隠れた「等量関係」を見つければ、方程式は自然に書けてしまう。

12〜14歳向け · まず直感、それから記号
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道路上の出会い問題 300km離れた2つの町。車はそれぞれ時速60kmと40kmで向かい合って出発し、3時間後に出会う。一方は180km、もう一方は120km走行。
300 km離れた2つの町から車が向かい合って出発する。2台の走行距離の合計が300になる — その一文が方程式そのものだ。

どんな文章題にも「この量はあの量に等しい」という一文が隠れている。出会いの問題なら「2つの距離の和が道路全体の長さ」、年齢の問題なら「数年後に一方の年齢がもう一方の2倍」。その等量関係を1つ見つければ、未知数に名前をつけ、両辺を式で表してイコールで結ぶだけ。Lesson 10.2で学んだ計算がその先をやってくれる。このレッスンは、その一文を見つけることに集中する。

色の使い方はここから一貫している。未知数は紫、一方の辺や最初の記述はティール(青緑)、もう一方の辺や次の記述は琥珀(アンバー)答えは赤。図と方程式が同じ色を共有すれば、物語と数学が一つになる。

10.3.1 文章題の5ステップ

文章題の難しい部分は計算ではなく「翻訳」だ。だからいつも同じ手順に従って翻訳を自動化する。その中心にあるアイデアは一つ:どこかに2つの違う表現が同じ量を指している。そのたった一つの等量関係を見つければ、方程式はほぼ自然に書けてしまう。

その手順は、毎回同じ5ステップだ:

5ステップの手順 読む・命名する・イコールで結ぶ・解く・確認する。
5ステップ。ステップ1と3 — 等量関係を見つけて書く部分 — が思考の核心。ステップ4と5はLesson 10.2で学んだ計算作業だ。

では、小さな問題で全手順を試してみよう:「ある数の2倍より3小さい値が17。その数はいくつか?」

例題 — 「ある数の2倍より3小さい値が17」

1. 等量関係を読む。 一つの量の2つの表現:「その数の2倍より3小さい値」が「17」だ。is(〜である)はイコールを意味する。

2. 未知数を命名する。 x = その数とおく。

3. 両辺を書く。 「その数の2倍」は2x、「3小さい」から2x − 3。もう一方は17。イコールで結ぶ:2x − 3 = 17

4. 解く、5. 確認 — 下を見よ。

2x − 3 = 17方程式
2x = 20両辺に3を加える
x = 10両辺を2で割る

問題文で確認。 10の2倍は20、20より3小さいと17。✓ 言葉で答える: その数は10

注意 — 「〜より小さい」は順序が逆になる

「その数の2倍より3小さい」は2x − 3であり、3 − 2x ではない。引かれる量は後ろに来る。「AよりB小さい」は「B − A」と読む。

🎮 やってみよう5ステップを自分で試す

目標値と「2倍して引く」レシピを選ぼう。方程式が組み立てられ、数が自然に出てくる様子を観察しよう。下の確認は必ず ✓ になるはずだ。

かける数 2
引く数 3
等しい値 17

10.3.2 和・差・倍・年齢の問題

翻訳の大部分は辞書引きにすぎない。言葉のかたまりを一つずつ代数に変換する。そのかたまりを覚えれば、長い文章も怖くなくなる。

日本語代数日本語代数
x より5大きいx + 5x の2倍2x
x より7小さいx − 7x の半分x2
4年後(年齢)x + 44年前x − 4
和が20… = 20AはBの2倍A = 2B

年齢の問題はこれらの出番だ。コツは:全員が同じ速さで年をとる。 t 年が経てば、全員の年齢が t ずつ増える。つまり両方に同じ t を加えるだけ。

マリアと息子が一緒に年をとる 今日マリアは24歳、息子は6歳。t年後、マリアは24+t、息子は6+t。t=12のとき2倍の関係が成立する。
両方のバーが同じ t だけ伸びる。マリアのバーが息子のバーのちょうど2倍になる瞬間を探す。
例題 — マリアと息子

マリアは24歳、息子は6歳。何年後にマリアは息子の2倍の年齢になるか?

Relationship: at the future moment, マリアの年齢息子の年齢の2倍。命名: t = 今から何年後かとおく。t 年後、マリアは 24 + t、息子は 6 + t。「マリアは息子の2倍」という関係は 24 + t = 2(6 + t) になる。

24 + t = 2(6 + t)方程式
24 + t = 12 + 2t2を分配する
12 = t両辺から12とtを引く
t = 12読み取る

確認。 12年後マリアは36歳、息子は18歳、36 = 2·18。✓ 答え: 12年後

注意 — 正しい人の年齢に2をかける

「マリアは息子の2倍の年齢」とは、息子の年齢に2をかけることを意味する:マリア = 2 · 息子。2 · マリア = 息子と書くと年上の人が若くなってしまう — 2を間違った辺にかけたサインだ。

10.3.3 距離・速さ・時間の問題

すべての運動問題を支配する公式が一つある:距離 = 速さ × 時間d = r·t)。どんな話でも、各人の距離を「速さ×時間」で表し、その距離どうしの等量関係を探す。

2つのパターンが繰り返し現れる。出会い問題では2人が向かい合って進むので距離のが間隔になる。追いかけ問題では一方が他方を追うので、追いついた瞬間に距離が等しくなる。

道路上の出会いと追いかけ 出会い:距離の和が300。追いかけ:距離が等しい。
上:向かい合い — 2つの距離のが300。下:追いかけ — 追いついたとき2つの距離は等しい
例題A — 出会い問題

2つの町は300km離れている。車は同時に出発し、時速60kmと時速40kmで向かい合って進む。いつ出会うか?

等量関係:2台合わせて道路全体を走るので 車1の距離 + 車2の距離 = 300。命名: t = 出会うまでの時間(時間)とおく。車1は 60t、車2は 40t 走る。

60t + 40t = 300距離の和が間隔に等しい
100t = 300同類項をまとめる
t = 3両辺を100で割る

確認。 3時間で車1は180km、車2は120km走り、180 + 120 = 300。✓ 答え: 3時間後に出会う。

例題B — 追いかけ問題

歩行者が時速5kmで出発した。1時間後、自転車が同じ道を時速15kmで出発した。自転車はいつ歩行者に追いつくか?

等量関係:追いついた瞬間に2人は同じ場所にいるので 自転車の距離 = 歩行者の距離命名: t = 自転車が走る時間(時間)とおく。そのとき歩行者は t + 1 時間歩いている。よって 15t = 5(t + 1)

15t = 5(t + 1)距離が等しい
15t = 5t + 55を分配する
10t = 5両辺から5tを引く
t = 0.5両辺を10で割る

確認。 自転車は 15 · 0.5 = 7.5 km;歩行者は 5 · 1.5 = 7.5 km。同じ場所。✓ 答え: 自転車は30分後に追いつく(歩行者は1.5時間歩いている)。

🎮 やってみよう出会い道路をリアルタイムで

2台の速さと間隔を設定しよう。道路上で各車の位置が表示され、方程式が出会い時間を解く。2つの距離の和がいつも間隔に等しいことを確認しよう。

速さ1(km/h) 60
速さ2(km/h) 40
間隔(km) 300

10.3.4 仕事算・効率の問題

タンクを満たす2本のパイプや、フェンスを塗る2人の作業員がどうやって仕事を分担するのか?コツは仕事全体を1と呼ぶこと — タンク1杯、フェンス完成1本。1人が1人でa時間かかるなら、1時間に仕事の1aが終わる。この分数が仕事率で、一緒に働く者たちの仕事率は単純に足す。

等量関係は:(仕事率1 + 仕事率2)× 時間 = 仕事全体1。これはまさにLesson 10.2の「分数を消去する」手法だ。

1本のタンクを満たす2本のパイプ パイプA:1時間に1/6。パイプB:1時間に2/6。合わせて3/6 = 1/2、2時間でタンク満杯。
タンク1本 = 仕事全体。1時間にパイプAは16、パイプBは26を入れる。合わせて1時間に12
例題 — 2本のパイプが一緒に

パイプAはタンクを6時間で満たし、パイプBは3時間で満たす。両方を同時に開けると何時間でタンクが満杯になるか?

仕事率: Aは1時間に16、Bは1時間に13命名: t = 2本合わせてタンクを満たす時間とおく。仕事率 × 時間 = タンク1本:

(16 + 13)t = 1仕事量 = 全体1
(16 + 26)t = 1公通分母6
12·t = 1仕事率を足す:36 = 12
t = 2両辺に2をかける

確認。 2時間でAは26 = 13、Bは23を入れる。13 + 23 = タンク1本。✓ 答え: 2時間

注意 — 時間を足してはいけない

2人で作業すればどちらか1人より速いはず。だから答えは短い方の時間より短い(ここでは3時間未満)。時間を足す(6 + 3 = 9)や平均(4.5)はかえって遅くなる — 明らかに間違い。足すのは仕事率、時間ではない。

10.3.5 利益・利息・濃度の問題

お金と混合物は3つの日常的な公式で動く。どれも等量関係がドルやミリリットルの衣を纏ったものだ。

設定等量関係
売買原価 + 利益 = 売価
単利利息 = 元金 × 利率 × 時間(I = P·r·t
混合濃度 = 溶質 ÷ 全体

パーセントの考え方はすべてに共通だ:パーセントは常に何らかの基準量パーセントだ。25%引きは定価の25%を引く。5%の利息は元金の5%を稼ぐ。30%溶液は全体の30%が溶質だ。

例題 — 値引き

ジャケットの定価は80ドルで、25%引きで売られている。売価はいくらか?

値引きは80ドルの25%なので、売価 = 定価 − 値引き:

800.25·80 = 80 − 20 = $60.

簡単なショートカット:25%引きとは定価の75%を支払うことなので、0.75 · 80 = 60ドル — 同じ答えが少ない手順で出る。

混合物には美しいトリックが隠れている:純水を加えると、の量は変わらない — 全体だけが増える。だから変わらないものに方程式を固定する。

食塩水を希釈する 塩は60mLに固定。最初は全体200mLで濃度30%。水100mLを加えると全体300mLで濃度20%になる。
はずっと60 mLのまま。水を加えると全体が増えるだけで、濃度は30%から20%に下がる。
例題 — 希釈

30%の食塩水200mLに純水を何mL加えると濃度20%になるか?

塩に固定する。塩の量は 0.30 · 200 = 60 mL に固定。命名: x = 加える水の量(mL)。新しい全体は 200 + x。この溶液の塩は20%なので 0.20(200 + x)。この塩の量が同じ60mL:

60 = 0.20(200 + x)塩の量は変わらない
300 = 200 + x両辺を0.20で割る
x = 100両辺から200を引く

確認。 全体300mLで塩60mL:60 ÷ 300 = 0.20 = 20%。✓ 答え:水を100 mL加える。

🎮 やってみよう希釈バー — 塩を固定したまま

純水をスライドして加えよう。塩の濃い帯は変わらず、全体だけが増えてパーセントが下がる。目標値にちょうど合う水の量を見つけよう。

加える水(mL) 100

核心を一言で

どんな文章題にも一つの等量関係が隠れている — 同じ量を表す2つの記述。それを読み取り、未知数に単位をつけて命名し、両辺を式で表してイコールで結び、Lesson 10.2の手法で解き、問題文で確認して言葉で答える。関係はさまざまな衣を着ている:年齢が2倍(年齢)、距離の和または距離が等しい(運動、d = r·tから)、仕事率の和が1(仕事算)、基準量のパーセント(利益・利息・混合 — 塩のように変わらない量が方程式を固定する)。

次回 — Lesson 10.4

今まで未知数は1つで十分だった。でも「2つの数の和が10で差が4」には2つの文字が必要だ。Lesson 10.4 — 2つの未知数と連立方程式では、1つの方程式が解の直線全体になり、2つの条件が2本の直線の交点になる。

練習問題 10.3

まず自分で解いてから、答えを開いて確認しよう。易しいものから難しいものへ。

  1. ある数に7を足すと22になる。その数を求めよ。(未知数をxとおき、方程式を1つ立てよ。)
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    x = その数。方程式:x + 7 = 22。両辺から7を引く:x = 15。確認:15 + 7 = 22。✓
  2. ある数の2倍から5を引くと13になる。その数はいくつか?
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    x = その数。「2倍して5を引く」は 2x − 5 なので 2x − 5 = 13。5を加える:2x = 18。2で割る:x = 9。確認:2·9 − 5 = 13。✓
  3. 連続する3つの整数の和が51になる。その3つを求めよ。
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    最小をxとおくと次の2つはx + 1 と x + 2。x + (x+1) + (x+2) = 51 なので 3x + 3 = 51。3を引く:3x = 48。3で割る:x = 16。よって16、17、18。確認:16 + 17 + 18 = 51。✓
  4. トムは40歳、娘は10歳。何年後にトムは娘のちょうど2倍の年齢になるか?
    Show answer
    t = 今から何年後かとおく。トムは40 + t、娘は10 + t。「トムは娘の2倍」→ 40 + t = 2(10 + t)。分配:40 + t = 20 + 2t。20とtを引く:20 = t、よってt = 20年後。確認:トム60歳、娘30歳、60 = 2·30。✓
  5. 長方形の縦は横より4cm長く、周の長さは36cmだ。縦と横を求めよ。
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    w = 横の長さとおくと縦 = w + 4。周 = 2(横 + 縦):2(w + w + 4) = 36、すなわち 2(2w + 4) = 36、よって 4w + 8 = 36。8を引く:4w = 28。4で割る:w = 7。横7cm、縦11cm。確認:2(7 + 11) = 36。✓
  6. 2人の自転車乗りが540km離れた地点から時速70kmと時速50kmで向かい合って出発した。いつ出会うか?
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    出会い → 距離の和。t = 時間。70t + 50t = 540 なので 120t = 540、よってt = 4.5時間。確認:70·4.5 = 315 と 50·4.5 = 225;315 + 225 = 540。✓
  7. バスが時速60kmで車庫を出発した。2時間後、車が同じ車庫から時速100kmで追いかけた。車はバスに追いつくまで何時間走るか?
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    追いかけ → 距離が等しい。t = が走る時間。バスはt + 2 時間走っている。100t = 60(t + 2)。分配:100t = 60t + 120。60tを引く:40t = 120、よってt = 3時間。確認:車100·3 = 300 km;バス60·5 = 300 km。✓
  8. ポンプAはプールを4時間で空にし、ポンプBは6時間で空にする。2台同時に動かすと何時間で空になるか?分数でも答えよ。
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    仕事全体 = プール1杯。仕事率:A = 14、B = 16(1時間あたり)。t = 一緒に動かす時間:(14 + 16)t = 1。公通分母12:(312 + 212)t = 512t = 1 なので t = 125 = 2.4時間(2時間24分)。確認:Aは2.4/4 = 0.6、Bは2.4/6 = 0.4;0.6 + 0.4 = 1。✓ 4時間より速い(当然)。
  9. 店がバックパックを96ドルで売り、これは仕入れ値の20%の利益だ。仕入れ値はいくらか?
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    売価 = 原価 + 利益で、利益は原価の20%。c = 原価。c + 0.20c = 96 なので 1.20c = 96。1.20で割る:c = 80ドル。確認:利益 = 0.20·80 = 16ドル、80 + 16 = 96。✓ (注意:96ドルの20%ではなく、原価の20%だ。)
  10. 40%の酸溶液が50mLある。純水を何mL加えると濃度25%になるか?
    答えを見る
    水を加えても酸は固定:酸 = 0.40·50 = 20 mLx = 加える水(mL)。新しい全体 = 50 + x、濃度25%なので:20 = 0.25(50 + x)。0.25で割る:80 = 50 + x。50を引く:x = 30 mL。確認:全体80 mLで酸20 mL → 20/80 = 25%。✓

🎯 確認テスト

6問で定着確認。正解だと思う答えをタップしよう。

§ 教師・保護者の方へ

このレッスンはCommon Coreの文章題基準に対応している:7.EE.B.3(四則演算を使った多段階の実生活問題の解決)、7.EE.B.4a(文章題から px + q = r を構築して解く)、7.RP.A.3(割増・値引き・単利などのパーセント問題)。最も多い誤解は等量関係を見つけずにすぐ方程式を書こうとすること — 生徒は読んだ順に数と演算をつかんで 60 + 40 = 300t などと書いたり、2·マリア = 息子と立てたりしてしまう。解決策はステップ1を毎回明示的に言葉で行うことだ:代数に入る前に「_____ は _____ に等しい」という一文を声に出し、その文を翻訳する。さらに答えを問題文で検算する習慣(大きさのチェックも — 2人の作業員は速い方より速くなければならず、希釈は濃度を下げなければならない)を組み合わせれば、常識に反する方程式を捕まえられる。

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