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0 · 数学的な考え方

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0.1数学の大きなアイデア8 モジュール · 40 ポイント
0.1.1関数と方程式レッスンを読む →
このモジュールは、関係性を「入力を出力に変える機械」として捉え、方程式を「どの入力がこの出力に対応するか?」という問いとして見ることを学びます。
  • 0.1.1.1 関数は機械だ上から数を入れると、下からただ一つの数が出てくる。同じボタンを押すと毎回同じカップが出てくるコーヒーメーカーのようなものだ。
  • 0.1.1.2 方程式は天秤だ等号はシーソーの真ん中であり、隠れた重さを明らかにしながら、一方にしたことは必ずもう一方にもしてバランスを保つ必要がある。
  • 0.1.1.3 一つの真実を二つの目で見る「グラフがゼロをよぎる場所はどこか?」と「この方程式を解く値は何か?」は、全く同じ問いを別の帽子をかぶっているだけだ。
  • 0.1.1.4 サインを見逃すな何かが変わることで別の何かが変わる——買い物の量が増えると代金が増えるように——そこには関数が潜んでいて、名前をつけられるのを待っている。
  • 0.1.1.5 また出会う場所一次関数や二次関数から指数関数まで、そして二つの式を等しくおいて二つの経路が交わる点を探すたびに。
0.1.2数と図形の出会いレッスンを読む →
このモジュールは、数を図に変え、図を数に変えることで、それぞれが互いを助け合えるようにすることを学びます。
  • 0.1.2.1 すべての数には数直線上の居場所があるゼロから両方向に伸びる長い定規に数を並べると、「大きい」とはただ「右にある」というだけになる。
  • 0.1.2.2 すべての方程式は曲線になれるルールに合う点の対をプロットすると、点が一直線や曲線に並び、図形が床に触れる場所で答えが見える。
  • 0.1.2.3 図から答えを読み取る複雑な代数も、ただ見るだけで解けることがある。二つの曲線が交わる点は二つの方程式が一致する場所で、記号の操作は不要だ。
  • 0.1.2.4 サインを見逃すな記号がこんがらがったら図を描く。図が曖昧に感じたら数字でラベルをつける——言語を切り替えることが詰まった扉を開く。
  • 0.1.2.5 また出会う場所直線から傾きを読む、放物線がゼロをよぎる場所を求める、三角形に正方形を描いてピタゴラスの定理を証明する、導関数を接線の急さとして見る。
0.1.3場合分けで整理するレッスンを読む →
このモジュールは、ごちゃごちゃした問題をいくつかの整然とした箱に分けて、それぞれの箱を個別に処理することを学びます。
  • 0.1.3.1 解く前に仕分ける洗濯する前に白いものと色物に分けるように、「この種類」と「あの種類」に分けると問題が簡単になることがある。
  • 0.1.3.2 一つの値に複数の物語が隠れることがある数は正・ゼロ・負と異なる振る舞いをするため、氷・水・蒸気のように、それぞれの枝を別々に答えなければならないことが多い。
  • 0.1.3.3 すべてを覆い、重ならない良い場合分けはパズルのピースのようなもの。合わさると全体像が埋まり、どれも重なり合わない。
  • 0.1.3.4 サインを見逃すな隠れた「場合による……」——符号・大きさ・絶対値・個数によって——が問題が場合分けを求めているサインだ。
  • 0.1.3.5 また出会う場所絶対値の記号を外す、判別式が根が二つ・一つ・ゼロかを決める、図形がどの象限に入るかで分割する。
0.1.4もっと簡単なものに変えるレッスンを読む →
このモジュールは、見知らぬ新しい問題を、すでに解き方を知っている昔からの友人に変えることを学びます。
  • 0.1.4.1 新しいものを古いものに見せる見慣れないものに直面したら、何度も解いたことのある問題になるまで形を変える。まるで新しい鍵穴を古い鍵で開けるように。
  • 0.1.4.2 正しい操作は答えを変えない分数で割ることはその逆数をかけることに変わる——難しい操作が見た目は変わっても答えは同じ、簡単な操作に置き換えられる。
  • 0.1.4.3 簡単である必要はなく、知っていることが大事変換後の問題が大きくなっても、それが解ける問題であればかまわない。
  • 0.1.4.4 サインを見逃すな「もしこれがすでに知っているあの簡単なものだったら」と思ったとき、その願いが変換のきっかけだ。
  • 0.1.4.5 また出会う場所代入法で解く、平方完成で平方根の手法を再利用する、対数の底の変換、分数を通分して整数にする。
0.1.5特殊と一般レッスンを読む →
このモジュールは、簡単な例を覗き見て大きなルールを推測し、次にそのルールを証明してすべての場合に信頼できるようにすることを学びます。
  • 0.1.5.1 まず小さな場合で試す「何人でも」に取り組む前に、3人の友人と握手してみて数えよう。小さな場合がパターンをそっとささやき、それが公式として大きく叫ぶ前に。
  • 0.1.5.2 一般が特殊を守るすべての数についてルールを証明したら、4000番目のケースを手で確かめる必要はない——一般の法則が無料でそれぞれをカバーしてくれる。
  • 0.1.5.3 特殊な値はスパイだ0や1や扱いやすい数を代入して、謎の式がどう振る舞うかをこっそりつかもう。
  • 0.1.5.4 サインを見逃すな「すべての n について」で行き詰まったら? n = 1, 2, 3 で試してパターンをつかもう。きれいな公式が出たら、信用する前に新鮮な一例で確かめよう。
  • 0.1.5.5 また出会う場所数列のルールを見つける、二項定理、公式を推測して数学的帰納法で永遠に証明する。
0.1.6有限と無限レッスンを読む →
このモジュールは、終わりなき過程がどこへ向かっているかを観察することで「永遠」を手なずけることを学びます。
  • 0.1.6.1 「永遠」にもゴールラインがある1/2を足し、次に1/4を足し、次に1/8を足し、壁に向かって何度も半分ずつ歩く。決してぶつかることはないのに、1に好きなだけ近づける。
  • 0.1.6.2 極限は目的地であり、手順ではない極限とは、旅がたどり着くことなくても明らかに目指している場所だ。ボールがだんだん遅くなって静止に近づくように。
  • 0.1.6.3 無限は方向であり、数ではない「永遠に続く」はどちらを向くかを教えるものであり、立ち止まる場所ではない。地平線として扱い、終わりなきものを有限の言葉で描こう。
  • 0.1.6.4 サインを見逃すな「近づく」「果てしなく」「好きなだけ細かく」「長い目で見ると」といった言葉が出たら、無限がひっそりと部屋に入ってきた合図だ。
  • 0.1.6.5 また出会う場所縮んでいく等比数列の無限和、限りなく細いスライスとしての曲線下の面積、すべての導関数の背後にある瞬間の速さ。
0.1.7偶然と確実レッスンを読む →
このモジュールは、必ず起きることと起きるかもしれないことを区別し、「かもしれない」に数字をつけることを学びます。
  • 0.1.7.1 確かなことと、もしかしたらのことがある「偶数足す偶数は偶数」は確実だが、「このコインが表になる」はただ起こりやすいだけ——数学は両方の真実を正直に扱う。
  • 0.1.7.2 確率は数字のついた「かもしれない」だ可能性は0(絶対ない)から1(必ず起きる)のスコアをもらうので、「かなりありそう」が実際に比べられるものになる。
  • 0.1.7.3 ランダムはやがて落ち着く一回のコイン投げは予測できないが、一万回投げると「約半分が表」が時計仕掛けのように現れる——近くで見るとカオス、遠くから見ると秩序。
  • 0.1.7.4 サインを見逃すな「ランダムに」「期待値」「平均的に」「確率はどのくらい」という言葉が出たら、確実の世界から偶然の世界に踏み込んでいる。
  • 0.1.7.5 また出会う場所場合の数を数える、期待値、そして平均がなぜこれほど信頼できるかを説明するベル型の曲線。
0.1.8全体を見て、不変量を見つけるレッスンを読む →
このモジュールは、塊全体を一つのものとして扱い、他のすべてが動く中で何が変わらないかに気づくことを学びます。
  • 0.1.8.1 塊を一つのブロックとして持つ(x + y) をバラバラにする代わりに、全体を一枚のタイルとして動かす。ときにはピースに分ける必要すらない。
  • 0.1.8.2 対称性は折ったら合う蝶・顔・放物線を真ん中で折ると、両側がぴったり重なる。片側を理解すれば、もう片側はただでついてくる。
  • 0.1.8.3 変わらないものを探す形の違うグラスの間で水を移してもその量は変わらない。びくともしない量こそ、パズルを解く鍵であることが多い。
  • 0.1.8.4 サインを見逃すな部分がごちゃごちゃして見えても組み合わせがすっきりして見えたら、全体を見よう。何をしても等しいまま頑固に変わらないものがあれば、それが不変量だ。
  • 0.1.8.5 また出会う場所繰り返す群を代入する、根の和と積についてのビエタの定理、放物線の鏡の線、幾何における保存量。
0.2解法のアプローチと戦略8 モジュール · 39 ポイント
0.2.1平方完成レッスンを読む →
このモジュールでは、手ごわい二次式を「完全平方+余り」の形に変形して、隠された秘密を引き出す方法を学ぶ。
  • 0.2.1.1 足りないコーナーを補うL字形のタイルのパッチはほぼ正方形だ。ちょうどいいコーナーのピースを足して正方形を完成させ、値が変わらないようにそのまま引き算で戻す。
  • 0.2.1.2 完全平方の中に答えが潜む(何か)² プラス定数の形になれば、あとは平方根を取るだけで解ける。
  • 0.2.1.3 余りが頂点を教える二次式を平方完成すると、放物線の最低点または最高点が計算なしにそのまま手に入る。
  • 0.2.1.4 このサインを見逃すなx² と x の項が並んでいて因数分解しにくいとき、それは完成すべき平方が待っているサインだ。
  • 0.2.1.5 また登場する場面二次方程式の解の公式の導出、放物線の頂点の求め方、円の方程式、基本不等式の証明。
0.2.2置換・変数の変換レッスンを読む →
このモジュールでは、ごちゃごちゃした塊に短いあだ名をつけることで、問題全体をたちまちシンプルに見せる方法を学ぶ。
  • 0.2.2.1 ごちゃごちゃした部分にあだ名をつける繰り返し現れる複雑な塊を一文字で表すと、4行の問題が1行に縮む。目が引っかからなくなるからだ。
  • 0.2.2.2 いいあだ名は構造を浮かび上がらせる適切な置換をすると、混沌の中に隠れていた形——たいていはシンプルな二次式——がくっきり現れる。記号のうまい使い方が思考のツールになる証拠だ。
  • 0.2.2.3 元に戻すことを忘れずにまず簡単な版を解き、それから本来の式を代入し直す。そうしないと、聞かれた問題とは別の問題に答えてしまう。
  • 0.2.2.4 このサインを見逃すな同じ複雑な塊が2〜3回繰り返して現れたら、そのくり返しがあだ名を求めているサインだ。
  • 0.2.2.5 また登場する場面x⁴ − 5x² + 4 のような変装した二次式を解くとき、積分の技法、入れ子になった式の整理。
0.2.3未定係数法レッスンを読む →
このモジュールでは、答えの形を「穴あき」で予測し、すでにわかっていることを突き合わせて穴を埋める方法を学ぶ。
  • 0.2.3.1 形を予測して穴を残す答えは (穴) x + (穴) の形だとわかっている。あとはその2つの穴を確定するだけだ。
  • 0.2.3.2 係数を合わせると値が決まる二つの式が完全に等しければ、対応する項どうしも一致しなければならない。それが解くべき小さな連立方程式を与えてくれる。
  • 0.2.3.3 このサインを見逃すな答えの「型」——直線・放物線・部分分数——はわかっているが具体的な数がわからないとき、穴あきで設定して解こう。
  • 0.2.3.4 また登場する場面点を通る直線を求めるとき、3点から二次関数を求めるとき、分数を単純な部分に分けるとき。
このモジュールでは、「逆が矛盾を生む」ことを示すことで、ある主張が正しいことを証明する方法を学ぶ。
  • 0.2.4.1 逆を仮定して崩壊を見る床が乾いていると仮定しよう。ところが傘がみんなびしょ濡れだ。この矛盾は、やっぱり雨が降ったことを意味する。
  • 0.2.4.2 崩壊すれば元が正しかった主張が偽だと仮定して「1 = 2」のような不可能な結論が出てくるなら、その主張は初めから真でなければならない。
  • 0.2.4.3 「そんなものは存在しない」の証明に最強直接すべての場合を確かめるのに永遠かかるような「絶対に存在しない・起こらない」ことの証明で真価を発揮する。
  • 0.2.4.4 このサインを見逃すな「ない」「決して〜ない」「不可能」「無理数」「無限に多い」という言葉を含む主張は、逆を仮定して矛盾を探す背理法がぴったりだ。
  • 0.2.4.5 また登場する場面√2 が分数でないことの証明(分数だと仮定する)、素数が無限に存在することの証明。
0.2.5数学的帰納法レッスンを読む →
このモジュールでは、最初のドミノを倒し「隣も必ず倒れる」を保証することで、無限に並んだドミノをすべて倒す方法を学ぶ。
  • 0.2.5.1 最初のドミノを倒す最初の場合を手で確かめる。それが最初のひと押しで、自分の手で倒す1枚目だ。
  • 0.2.5.2 1枚倒れれば次も倒れる「ある場合が成り立つなら、その次も成り立つ」ことを証明すれば、倒壊が無限に続く列全体に連鎖していく。
  • 0.2.5.3 2ステップで永遠をカバーする最初の一押しと「1枚が次を倒す」という保証の2つだけで、すべての正の整数に対して主張が証明される。
  • 0.2.5.4 このサインを見逃すな「すべての正の整数 n について」という主張——たとえば項の数がいくつであっても成り立つ和の公式——は、数学的帰納法の本領発揮の場面だ。
  • 0.2.5.5 また登場する場面和の公式の証明、指数の法則の証明、数列のパターンを確定的に示すとき。
このモジュールでは、必要なものを探し回るのではなく、自分でそのものや補助的な対象を作り上げる方法を学ぶ。
  • 0.2.6.1 必要なものを自分で作る探すかわりに、求められた仕事をぴったりこなす特定の数・図形・関数を自分で作る。たとえば、主張を証明するまさにその三角形を描くように。
  • 0.2.6.2 補助線は魔法を使う巧みな補助線を1本引くだけで、難解な図形がすでに知っている形に分割される。
  • 0.2.6.3 反例は1つで十分「常に成り立つ」という主張を潰すには、それが成り立たない1例を構成するだけでいい。
  • 0.2.6.4 このサインを見逃すな「〜が存在することを示せ」「例を挙げよ」、または何をしても開かない幾何の図形は、何かを構成するヒントだ。
  • 0.2.6.5 また登場する場面三角形の証明における補助線、魅力的な予想を打ち砕く鮮やかな反例、不等式の巧みなセットアップ。
0.2.7消去法と逆向きの推論レッスンを読む →
このモジュールでは、未知数を1つずつ消していく方法と、ゴールから出発して逆向きに推論してすでに知っていることと出会う方法を学ぶ。
  • 0.2.7.1 未知数を1つずつ消す連立方程式で、足したり引いたり代入したりして1つの変数を消す。追う文字が減ったら、残りを逆に代入して求める。
  • 0.2.7.2 ゴールから逆向きに歩く「答えの直前に何が必要か」を問い、出口から逆に進む迷路を解くように逆向きに推論していく。
  • 0.2.7.3 中間で合流する知っていることから前向きに進み、求めるものから逆向きに進む。2つの道が握手するところが答えだ。
  • 0.2.7.4 このサインを見逃すな複数の未知数が複数の方程式に絡み合っているときは消去法、出発点がぼんやりして遠いゴールだけが見えているときは逆向きの推論だ。
  • 0.2.7.5 また登場する場面連立一次方程式を解くとき、曲線の交点を求めるとき、複数ステップの証明や文章題を計画するとき。
0.2.8その他のツール:列挙・分割・特殊値・挟み撃ちレッスンを読む →
このモジュールでは、すべての場合を書き出す・図形を切り貼りする・賢い数値を代入する・上下から値を挟むという4つのすばやい戦略を学ぶ。
  • 0.2.8.1 すべてリストアップして漏れなく場合が数えるほどしかないとき、落ち着いて1つずつ書き出す。正直に列挙することは立派な証明だ。鍵束のすべての鍵を試すように。
  • 0.2.8.2 ここで切って、あそこに貼る扱いにくい図形を切り分けて、面積がすぐわかる長方形や三角形に並べ替える。
  • 0.2.8.3 賢い値を代入する恒等式に変数を 0 や 1 で代入すると、多くの項が行儀よく消えて、隠れた係数がほぼタダで現れる。
  • 0.2.8.4 2つのフェンスで答えを挟む値を正確に計算できないときは、ある数より大きくて別の数より小さいことを示し、狭い柵の中に追い込む。
  • 0.2.8.5 また登場する場面列挙で場合の数を数えるとき、切り貼りで面積を求めるとき、二項定理での特殊値の活用、和が有限に留まることを示す上界の評価。
0.3数学的な思考の習慣 — 数学者のように考えるには8 モジュール · 40 ポイント
0.3.1問題を理解するレッスンを読む →
何かを計算しようと急ぐ前に、問われていることを本当に把握することがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.1.1 既知のことと求めることを整理する動き出す前に、素直に問いかけよう:自分は何を求めようとしているのか、そして実際に与えられているのは何かを。
  • 0.3.1.2 自分の言葉で言い直す問題を友だちに簡単に説明できれば理解している証拠。説明できなければ、別の問題を解いてしまうことになる。
  • 0.3.1.3 図を描くか小さな例で試すちょっとしたスケッチ、表、または小さな具体例が、言葉の壁を掴みやすいものに変えてくれる。
  • 0.3.1.4 条件をすべて確認する与えられた事実に一つひとつ気づこう。使われていない条件は、たいていあなたが見落としていた重要な手がかりだ。
  • 0.3.1.5 見直しの種をまいておく正しい答えはどんな形をしているかを今のうちに決めておけば、答えが出たとき確かにそれだと気づける。
0.3.2計画を立てるレッスンを読む →
歩き出す前に道筋を選ぶこと、そしてすでに知っていることを活かすことがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.2.1 似た問題を見たことがある?記憶の中から似たような問題を探そう。それを解いた方法が、少し手を加えるだけでこの問題にも使えるかもしれない。
  • 0.3.2.2 目標から逆にたどる「答えの一歩手前に何が必要か?」と問い、今自分がいる地点まで手順を逆にたどっていこう。
  • 0.3.2.3 単純にするか特殊化する道筋が見えない? まず簡単なバージョンや小さなケースを解いて、進む道を明るく照らしてみよう。
  • 0.3.2.4 意図してツールを選ぶ代入、図、場合分け——「使う戦略」を最初に名指しして飛び込もう、途中からではなく。
  • 0.3.2.5 大きな問題を段階に分ける一気に大きく跳ぶのは怖い。でも小さくて確かな一段一段の階段なら、焦らず頂上までたどり着ける。
0.3.3実行するレッスンを読む →
計画を丁寧に、きれいに、そして一度に一つずつ根拠を示しながら実行することがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.3.1 一歩ずつ、そして根拠を示す一つの手順を踏んだら「これは本当に正しいか?」と確かめてから次へ進もう。不安定な一歩の上に積んだスピードは後で崩れる。
  • 0.3.3.2 作業を読みやすく保つ整然と並んだ手順は足跡を残すので、どこでミスが起きたかを正確にたどり直せる。
  • 0.3.3.3 こっそり潜むミスに気をつけるマイナス符号の脱落、不等号の向きの逆転、あるいは見落とした場合——これが良い計画を静かに葬る場所だ。
  • 0.3.3.4 粘り強く、でも変えるのはツール、目標ではない良い計画が行き詰まったら、諦める前にもう少し押してみよう。一歩の根拠が本当に示せないときだけ、後退して別の戦略を試そう。
  • 0.3.3.5 行き詰まっていい行き詰まりは失敗ではなく、あらゆる本物の問題の普通の途中経過だ。うまくいかない中でも考え続けることこそ、学びが本当に起きる場所。
0.3.4振り返るレッスンを読む →
多くの人が飛ばしてしまうこの手順こそ、本物の力を育てるものというのがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.4.1 答えは意味をなすか?人間が200歳にはなれないし、長さは負にならないし、確率は1を超えない。赤信号に気づいたら、喜ぶ前に立ち止まろう。
  • 0.3.4.2 見積もりでチェックする先に「だいたいいくつ?」と見積もっておけば、正確な答えが大きくずれていたときすぐに気づける。
  • 0.3.4.3 別の道を探す別の方法で解いて同じ答えが出たとき、それが正しいという最もすっきりした証拠になる。
  • 0.3.4.4 再利用できる学びを引き出す何がうまくいったのか、どこで他にも使えるかを問おう。一つの問題を解くことで十の問題を教わる方法がそれだ。
  • 0.3.4.5 積み重なる習慣振り返りは、問題を解く人を問題を解決できる人に少しずつ変えていく静かな一歩だ。
0.3.5特殊化・一般化・類比レッスンを読む →
行き詰まったときにアイデアを生み出す三つのエンジンがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.5.1 特殊化して足がかりをつかむ抽象的すぎる? 具体的な数を固定して解いてみよう。小さな成功が道を照らしてくれる。
  • 0.3.5.2 一般化してパターンを見るいくつかのケースが一致したら「これら全部を貫く規則は何か?」と問い、より広い真実に手を伸ばそう。
  • 0.3.5.3 テーマをまたいで類比するお金の問題と距離の問題が同じ骨格を共有していることがある。そのときは合う解法を借りよう。
  • 0.3.5.4 感覚を知るサイン圧倒されている感じがするなら特殊化。同じことの繰り返しに感じるなら一般化。どこかで見た気がするなら類比を探そう。
  • 0.3.5.5 また出会う場所数列のいくつかの項で特殊化し、公式に一般化し、そのまさにその動きを級数と極限へ類比させることになる。
0.3.6抽象と数学的モデルレッスンを読む →
雑然としたものを取り除いて核心のアイデアを見つけ、数学に現実世界を映し込むことがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.6.1 構造を残し、雑音を捨てるりんごかドルかは忘れていい。「3 + 2」だけ残せば、一つのアイデアが千の状況を解く。
  • 0.3.6.2 五頭の羊から「五」という数へ「五頭の羊」から「五」そのものへの飛躍が、数学の最初の、そして最も深い抽象だ。
  • 0.3.6.3 パターンに名前をつける繰り返し現れるアイデアに記号——変数、関数、集合——を与えると、毎回描き直すことなくすっきりと推論できる。
  • 0.3.6.4 現実世界をモデル化し、確かめる状況を数学に置き換え、解いて、答えを現実に戻し、本当に当てはまるかを問おう。
  • 0.3.6.5 また出会う場所あらゆる数を表す変数、あらゆる規則を表す関数、そしてすべての文章題や最適化問題を貫くモデル化として、また出会う。
0.3.7予想し、そして証明するレッスンを読む →
パターンを大胆に推測し、それを信じる権利を勝ち取ることがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.7.1 証拠から大胆に推測するいくつかの例が揃ったら、はっきりとした予想を勇気を持って立てよう。明確な推測は目標を与えるが、漠然とした期待は狙う的がない。
  • 0.3.7.2 反例を懸命に探す推測を信じる前に、全力で壊してみよう。一つの失敗例で、偽りのものを証明する手間が省ける。
  • 0.3.7.3 パターンは証明ではない百のケースで成り立つことは励みにはなるが十分ではない。次のケースが裏切るかもしれないから、本物の論拠がまだ必要だ。
  • 0.3.7.4 そして確かめるために証明する証明とは「いつもうまくいくように見える」と「必ずうまくいく、なぜならこういうわけだ」の違いだ。
  • 0.3.7.5 気づくべきサイン「いつも……のようだ」と感じた瞬間こそ、反例を探すか証明を組み立てるかどちらかに向かうべき正確なタイミングだ。
0.3.8厳密に推論し、見積もり、好奇心を持ち続けるレッスンを読む →
一点の隙もない論理、大きさへの安定した感覚、そして数学者を前へ引っ張る不思議さがこのモジュールのテーマです。
  • 0.3.8.1 弱い輪のない鎖証明は既知の真実を一歩ずつ揺るぎなくつないでいく。演繹は結論を必然のものにするが、パターンを見つけること(日常的な意味の帰納)は示唆するだけだ。
  • 0.3.8.2 言いたいことを正確に言う用語を鋭く定義し、出発点のルール——公理、定義、前提——を把握しよう。あいまいな言葉はあいまいな思考を生む。
  • 0.3.8.3 こっそり潜む「明らか」に気をつける「明らかに」はしばしばまさに間違っている手順を隠している。飛ばしたかった部分を遅らせて確かめよう。
  • 0.3.8.4 数の感覚を持ち歩く教室には数十人いて数百万人はいないと知っていれば、確かめる前に間違いの臭いがわかる。まず丸めて、後から精密にしよう。
  • 0.3.8.5 数学者の姿勢「もし……だったら?」と探究し問う好奇心、予想する勇気、そして証明を求める誠実さ——これらをこれから続くすべての段階へ持っていこう。

Ⅰ · 数と計算

1数と数えること6 モジュール · 31 ポイント
1.1身近なものを数えることからはじめよう:数えることと量レッスンを読む →
数感覚のいちばんの基本を身につける:数えるとはひとつひとつのものと番号を対応させることであり、最後に言った番号がぜんぶの個数を表している
1.2ゼロと十:数の次のステップレッスンを読む →
「何もない」もまた数(ゼロ)であることを理解し、十になるたびに新しいまとまりを作る仕組みの不思議を発見する
1.3位取り:同じ数字でも置かれた場所によって意味が変わるレッスンを読む →
一の位・十の位・百の位・千の位…の規則を理解し、何桁もある数を読んだり書いたりできるようになる
1.4大きさを比べて並べる:数の大小と順序レッスンを読む →
位取りを使って数を手早く比べたり並べたりする方法を身につけ、大小関係を表す記号を使えるようにする
1.5数の中のリズム:奇数・偶数とパターンレッスンを読む →
ものを二つずつペアにすることで奇数と偶数を知り、数の中に隠れたパターンを感じ取る
1.6数の感覚と概数:数を実際の場面で使うレッスンを読む →
数の大きさへの直感を育て、がい数(概数)への丸め方を身につけ、計算での見積もりへの橋渡しをする
2四則演算と見積もり6 モジュール · 35 ポイント
2.1Addition & Subtraction: まとめることと取り除くことレッスンを読む →
数えることから計算へと進み、たし算とひき算の現実世界での意味・互いに逆の関係・多桁数の筆算を身につける。
2.2Multiplication: 等しい山をいくつも重ねるレッスンを読む →
等しい量の繰り返しのたし算をかけ算に圧縮し、九九を覚えて多桁数の筆算をマスターする。
2.3Division: 分け合うことと詰め込む量を調べることレッスンを読む →
わり算の2つの現実的な意味を理解し、余りを扱い、長除法をマスターして、かけ算とわり算が逆の関係にあることを見る。
2.4The Laws of Operations: 計算を楽にする法則レッスンを読む →
交換法則・結合法則・分配法則を発見し、式を組み替えて計算を速くする。
  • 2.4.1 交換法則2つの山を入れ替えても合計は変わらない。だから a + b = b + a、a × b = b × a が成り立つ。
  • 2.4.2 結合法則どの2つを先にまとめても答えは同じ。だから (2 + 8) を先に計算してから5を足すとスムーズだ。
  • 2.4.3 分配法則床を幅で2つの帯に切り分け、それぞれ計算してから合わせる:a × (b + c) = a × b + a × c。
  • 2.4.4 法則を使ったスマートな計算きりのよい数に丸めたり分解したりして計算を軽くする——25 × 4 なら先に100を作る。
  • 2.4.5 ひき算とわり算の「偽の法則」順序を入れ替えるとこわれる——8 − 3 は 3 − 8 とは違う——この2つは自由に並べ替えられないことを忘れずに。
2.5Order of Operations & Mental Estimation: 計算の順序と暗算・見積もりレッスンを読む →
括弧を含む計算の順序を確立し、暗算と見積もりの実践的な感覚を育てる。
2.6Approximate Numbers & Scientific Notation: 近似数と科学的記数法レッスンを読む →
四捨五入・精度・有効数字を学び、科学的記数法を使って大きな数を扱えるようにし、小数への橋渡しとする。
3分数と小数7 モジュール · 34 ポイント
3.1分数のはじまり:全体を等しく分けるレッスンを読む →
「公平に分け合う」という場面から分数を育て、分数が「全体の一部」を表すことを理解し、読み書きと数直線上への配置を身につける。
3.2同じ量、ちがう見かけ:等値・約分・通分レッスンを読む →
「細かく切ると個数は増えるが量は変わらない」ことを理解し、等値分数・最も簡単な分数への約分・通分を使いこなして比較や計算に備える。
3.3分数の足し算・引き算:まずピースの大きさをそろえるレッスンを読む →
ピースの大きさが同じになってから足し引きし、異分母には通分を使い、帯分数の繰り上がり・繰り下がりと、結果の約分まで仕上げる。
3.4分数の掛け算・割り算:一部の一部、そして逆向きの分け合いレッスンを読む →
面積と「一部の一部」のイメージで分数の掛け算を理解し、「等しく分ける」イメージで割り算を理解し、約分と逆数を使いこなす。
3.5小数のはじまり:一目盛りをさらに 10 等分するレッスンを読む →
1 を 10 等分することから小数を広げ、小数が十進法の分数であることを理解し、位の値・読み書き・比較・単位の変換を身につける。
3.6小数の四則演算:小数点の位置をそろえるレッスンを読む →
小数の足し算・引き算・掛け算・割り算の方法を身につけ、点がなぜそこに移るかを理解し、四捨五入と循環する場合も学ぶ。
3.7分数・小数・百分率の変換:一つの数の三つの顔レッスンを読む →
三つの表し方をつなげ、百分率を「100 個のうちの何個か」として紹介し、次の比・比例・割合の学習へ直接橋をかける。
4比・比例・割合6 モジュール · 29 ポイント
4.1分数から比へ:2つの量の比べ方レッスンを読む →
学んだ分数を活かして、「ある量が全体のどれだけか」から「どちらが大きく、何倍か」へと視点を移します。ここで比と割合という言葉の力を手に入れましょう。
  • 4.1.1 比とは何か砂糖水を砂糖2さじ・水3さじで作るとき、その「いくつ対いくつ」という比べ方を 2:3 と書きます。
  • 4.1.2 比と分数・除法の関係a 対 b は実は a ÷ b のことで、a:b = a/b、比の値は商そのものです。
  • 4.1.3 割合と単価3キログラムで12ドルなら、「1キログラムあたりいくら」を求めると比を一つの単位量にまとめた 4ドル/kg が出てきます。
  • 4.1.4 比を最も簡単な整数の比に直す分数を約分するように、8:12 を 4 で割って最もすっきりした 2:3 にします。
  • 4.1.5 連比3色を同時に混ぜるとき、赤・黄・青をまとめて比べる書き方が a:b:c です。
4.2比例:2つの比が等しいときレッスンを読む →
「1つの比」から「等しい2つの比」へ進み、比例かどうかを調べる方法とその基本性質を学びます。正比例・反比例や比による分配の土台になる大切な一歩です。
  • 4.2.1 比例とは何か写真を拡大しても「縦対横」の比は変わりません。等しい2つの比をつなぐと a:b=c:d と書けます。
  • 4.2.2 比例の基本性質つりあった天秤のように、外側の積と内側の積は等しくなります。a:b=c:d ならば ad=bc です。
  • 4.2.3 比例式で未知の項を求める3つの項がわかっていれば、たすき掛けを逆に使って x を求められます。
  • 4.2.4 地図の縮尺地図上の1cmが実際の100mに対応するとき、地図上の距離と実際の距離の比が縮尺 1:10000 です。
4.3正比例と反比例レッスンを読む →
比例を静止した等式から、2つの変化する量の生きた関係へと変えます。2つの典型的なつながり方に出会い、変化をグラフで表すことへの最初の一歩を踏み出します。
  • 4.3.1 正比例の関係たくさん買うほど代金も増えますが、単価が一定なら y は x と同じ割合で増え、比 y/x=k が一定に保たれます。
  • 4.3.2 正比例のグラフ対応する値をとって結ぶと、正比例は原点を通る直線を描きます。
  • 4.3.3 反比例の関係一定の距離を速く走るほどかかる時間は短くなります。一方が増えると他方が減り、積 xy=k が一定に保たれます。
  • 4.3.4 反比例のグラフ反比例の点を結ぶと、軸に決して触れない曲線が現れます。
  • 4.3.5 見分け方と使い方まず「一緒に増えるか、逆向きに動くか」を問い、次に比 k が一定か積 k が一定かを確かめて判断します。
4.4割合の意味レッスンを読む →
「100あたりいくつ」という特別な比を取り出し、パーセントは比の一種だと理解します。分数・小数・パーセントの間を自由に行き来できるようになりましょう。
4.5割合の応用レッスンを読む →
割合を実際のお金や変化量、増減・割引・利子に当てはめます。上がるときも下がるときも「元の量×(1プラスまたはマイナス割合)」という一つの形ですっきり表せるようになりましょう。
4.6比による分配・単位換算・次元レッスンを読む →
比と割合を使って、分配と換算という日常の2つの問題を解きます。「量 = 数 × 単位」という感覚を身に付け、次のステージで符号付き有理数へ進む準備を整えましょう。
5負の数と有理数6 モジュール · 30 ポイント
5.1「引けない」から負の数の誕生へレッスンを読む →
正の数だけではどこで行き詰まるかを実感させ、反対の意味を持つ量から負の数を自然に引き出し、すべての数を数直線の上に位置づける。
5.2反数と絶対値レッスンを読む →
数直線上の対称性と距離をもとに「反数」と「絶対値」という2つの道具を作り、有理数の計算への準備を整える。
  • 5.2.1 反数原点から等距離にある2つの数のペア。符号を反転させればaは−aになる。
  • 5.2.2 重なった符号の整理方向を2回ひっくり返せば元に戻るから、−(−3)は結局+3だ。ダッシュの数を数えよう。
  • 5.2.3 絶対値の意味左に行こうと右に行こうと、問うのは原点からの距離だけ。その距離が絶対値|a|だ。
  • 5.2.4 絶対値の性質距離は決して負にならないから|a| ≥ 0であり、ある数とその反数は常に同じ距離だけ原点から離れている。
  • 5.2.5 距離への絶対値の利用数直線上の2点の隔たりは、2点の差の絶対値|a−b|を求めればよい。
5.3有理数の家族と大小比べレッスンを読む →
すでに知っている整数・分数・小数を「有理数」という大きな家族へと迎え入れ、数直線上に並べて大小を比べる方法を身につける。
5.4有理数の加法と減法レッスンを読む →
数直線上の「歩き続ける」イメージを通じて加法・減法を理解し、符号のルールをマスターし、減法を加法へと変換する。
  • 5.4.1 加法のイメージ数直線上で最初の歩幅だけ進み、そこから2つ目の歩幅を続けて進む。着地した点が2数の和だ。
  • 5.4.2 加法のルール同符号なら絶対値を足してその符号をつける。異符号なら絶対値を引いて、絶対値が大きい方の符号をつける。
  • 5.4.3 加法の法則どちらを先に足しても同じだから、交換法則と結合法則を使えば正の数・負の数をそれぞれキリのいい数にまとめられる。
  • 5.4.4 減法を加法に変えるお金を借りることは負の金額を加えることと同じだから、a−bをa+(−b)と書き換えれば加法だけになる。
  • 5.4.5 加減の混じった計算全体を加法として捉え、各符号をその数に貼り付けたまま、自由に順序を入れ替えてキリのいい数を先に計算する。
5.5有理数の乗法と除法レッスンを読む →
「反対方向への繰り返し」で乗法の符号ルールを理解し、法則と逆数をマスターして、累乗への道を開く。
  • 5.5.1 乗法のイメージとルール負の数を掛けることは方向をひっくり返すようなもの。同符号は正、異符号は負になり、そのうえで絶対値を掛ける。
  • 5.5.2 複数の因数の符号負の符号の個数を数える。偶数個なら積は正、奇数個なら負、そして0が1つでもあれば積全体が0になる。
  • 5.5.3 乗法の法則と分配法則順序も組み合わせも自由に変えてよく、a(b+c)=ab+acの分配法則はかっこを外すときにも共通因数を括り出すときにも役立つ。
  • 5.5.4 逆数掛け合わせると1になる2数のペア。aに1/aを掛けるとちょうど1になる。
  • 5.5.5 除法のルール数で割ることはその数の逆数を掛けることと同じだから、除法はその場で乗法に変わる。符号のルールも同符号は正、異符号は負のまま変わらない。
5.6累乗と四則混合計算レッスンを読む →
「何度も掛け続ける」ことを累乗として記し、計算の順序を整理し、法則を使って近道を見つけ、次の段階の根号と実数へと自然につなげる。
  • 5.6.1 有理数の累乗同じ因数を何個か掛け合わせたものを累乗aⁿと記録する。nはコピーの個数に過ぎない。
  • 5.6.2 累乗の符号パターン正の数の累乗は常に正。負の数は偶数乗で正、奇数乗で負になる。指数が偶数か奇数かに注目しよう。
  • 5.6.3 四則混合計算の順序累乗を最初に、次に乗除、そして加減の順に計算し、かっこの中は最優先だ。列に並んで自分の番を待つようなもの。
  • 5.6.4 法則と賢い近道数をキリよく丸め、共通因数を括り出し、項を分割して、法則を使えば複雑な式の近道が見つかる。
  • 5.6.5 実数への伏線ある数を何乗かしたときの値が分かれば根を取る必要が出てくる。その答えが有理数の外に飛び出すことがあり、それが実数へと続いていく。
6累乗・根号・実数6 モジュール · 29 ポイント
6.1くり返しかける→累乗レッスンを読む →
前のステージで学んだ有理数の「同じ数を何度もかける」操作を累乗の記法に圧縮し、底・指数・累乗という言葉と基本的な演算を身につける
  • 6.1.1 同じ数をくり返しかける細胞は毎時間倍になり、2×2×2と書き続けるのはたいへんなので、2³と短縮する
  • 6.1.2 底・指数・累乗aⁿは「aをn回かけ合わせたもの」と考える:下のaが底、上のnが指数、その結果が累乗の値
  • 6.1.3 負の数・分数の累乗(-2)を自分自身でかけると符号がくるくる変わり、指数が奇数か偶数かで決まる;分数は分子と分母をそれぞれ別々に累乗するだけ
  • 6.1.4 累乗の符号パターン負の底は偶数乗で正、奇数乗で負になる。(-a)ⁿのように、交互に登場する当番表のようなもの
  • 6.1.5 累乗を含む計算の順序まず累乗、次に乗除、最後に加減、かっこは常に優先——これで「どの演算が先に出番を取るか」がはっきりする
6.22乗と平方根レッスンを読む →
「辺の長さがわかれば面積が求まる」という問いをひっくり返して「面積がわかれば辺の長さは?」という問いにし、平方根と正の平方根へとつながる
6.33乗と立方根レッスンを読む →
2乗の考え方を三次元に拡張して3乗と立方根を作り、符号の扱いが平方根と違う点を比べる
6.4無理数と実数の誕生レッスンを読む →
割り切れない根号から無限に続く循環しない小数を発見し、無理数と実数の概念、そして数直線との対応を築く
6.5根号を含む式とその計算レッスンを読む →
√aを実際に計算できる量として扱い、性質・簡単にする方法・四則演算・分母の有理化をマスターする
6.6実数の計算と概算レッスンを読む →
実数を一つの統一された数の体系として計算・比較・概算し、代数式という普遍的な対象への土台を固める
  • 6.6.1 実数の四則演算有理数の加減乗除のルールはそのまま実数でも使え、無理数もまったく同じルールにしたがう
  • 6.6.2 実数の大小比較数直線で右にある方が大きいので、√5と2.3を比べるときは2乗を比べるか、どちらかを絞り込んだ範囲に挟む
  • 6.6.3 無理数の概算と精度の選び方完全平方数で挟んで√7が2.6と2.7の間にあることを確認し、精度が欲しいときはもう一段絞り込む
  • 6.6.4 文字で任意の実数を表す実数はすべて同じ演算に従うので、aやxという文字を「任意の実数」の代わりに使え、これで代数式への道が開ける

Ⅱ · 式と方程式

7文字式と多項式7 モジュール · 32 ポイント
7.1数から文字へ:数を文字で表すレッスンを読む →
前のステージで学んだ具体的な数を、どんな数でも入れられる「文字」へと進化させ、文字式の読み書きを身につけましょう。
  • 7.1.1 文字を使う理由リンゴ1個が5ドルなら、n個では5nドル;a や x のような文字は、好きな数を入れて使える「空欄」です。
  • 7.1.2 式を書く:言葉を記号に翻訳する「x より3大きい」や「x の半分」を言葉どおりに x+3、x/2 と書き表す練習をします。
  • 7.1.3 式の正しい書き方数を文字の前に書き、かけ算の記号は省略し、割り算は分数で表す;a·b は ab とまとめるのが全員が使う約束事です。
  • 7.1.4 式の値を求める文字の空欄に具体的な数を代入し、計算の順序に従って進める;x=2 のとき 3x+1 は 7 になります。
  • 7.1.5 式でパターンを表すn 番目の形にマッチ棒が何本必要かを観察し、n とともに変化する式を見つけ、パターン全体をひとつの式で書き表します。
7.2多項式の仲間:単項式と多項式レッスンを読む →
文字式を整理・命名し、単項式・多項式とその大きな仲間を知り、係数・次数・同類項という基本用語をマスターしましょう。
7.3式の加法と減法:同類項をまとめてかっこを外すレッスンを読む →
同類項をまとめ、かっこの外し方のルールを身につけて、式の加減算を行い、最も簡単な結果にまとめましょう。
  • 7.3.1 同類項をまとめるリンゴ3個とリンゴ2個を足せばリンゴのまま;同類項は係数だけを足し、文字はそのまま残します。
  • 7.3.2 かっこの前がマイナスの場合のルールかっこの前の「−」は鏡のように働き、かっこ内の各項の符号をすべてひっくり返す;「+」ならそのまま出てきます。
  • 7.3.3 かっこを付けるルールかっこを外す逆の操作;複数の項をかっこの中に入れるとき、前に「−」がある場合はすべての項の符号を逆にして入れます。
  • 7.3.4 式の加法と減法まずかっこを外し、それから同類項をまとめ、長い式を a+b のようにすっきりした形へ整理します。
  • 7.3.5 加法・減法の活用周の長さや価格の差を求めるとき、各部分の式を足し引きして整理し、ひとつきれいな式にまとめます。
7.4指数のルールと乗法への入り口レッスンを読む →
前のステージで学んだ指数を、式の乗法に必要な指数のルールへと拡張し、次のゲートをしっかり通っておきましょう。
指数のルールをもとに、単項式どうし、さらに多項式のかけ算をマスターし、面積モデルで各ステップの意味を理解しましょう。
  • 7.5.1 単項式×単項式係数どうしをかけ、同じ底の文字は同底の累乗としてまとめる;二つのブロックの大きさと段数をそれぞれ合わせるイメージです。
  • 7.5.2 単項式×多項式分配法則を使って、かっこの外のブロックをかっこ内の各項に一つ残らず配っていきます。
  • 7.5.3 多項式×多項式大きな長方形を小さなマス目に切り分けるように、すべての項とすべての項をかけ合わせてから足し合わせる;(a+b)(c+d) が典型例です。
  • 7.5.4 面積モデルで乗法を理解する式を長方形のタイルとして描き、各小さなマスが一つの項になると、展開の様子がひと目でわかります。
7.6乗法の公式:手早く計算するための近道レッスンを読む →
多項式の乗法から「和と差の積」と「完全平方式」の公式を引き出し、正方向も逆方向も自在に使い、次のステージの因数分解への準備を整えましょう。
  • 7.6.1 和と差の積(差の平方)(a+b)(a-b) では中間の項が打ち消し合い(一方は加算、他方は減算)、すっきりした a²-b² だけが残ります。
  • 7.6.2 完全平方式の公式(a+b)² を展開すると、大きな正方形の中に二つの小さな正方形と二本の帯が入り、a²+2ab+b² になります。
  • 7.6.3 公式を図形で見る正方形と長方形を並べ、2ab を作る二本の帯がどこから来るのかを自分の目で確かめましょう。
  • 7.6.4 公式を柔軟に使うどの部分が a でどの部分が b かを見抜く;102×98 のような暗算も「和と差の積」でたちどころに解けます。
累乗と乗法を逆にたどり、同じ底をもつ累乗の割り算と単項式・多項式の割り算を学び、自然な流れで因数分解へとつないでいきましょう。
  • 7.7.1 同じ底をもつ累乗の割り算a⁵÷a² は5個の a から2個を打ち消すだけ;底はそのまま、指数を引いて a³ が残ります。
  • 7.7.2 0乗と負の指数a÷a=1 を逆にたどると a⁰=1 になり、さらに引き続けると a⁻ⁿ は 1/aⁿ を意味します。
  • 7.7.3 単項式÷単項式係数どうしを割り、同じ底の指数を引き算する;単項式の乗法を逆にたどって積を分解するイメージです。
  • 7.7.4 多項式÷単項式多項式の各項をその単項式でそれぞれ割り、商を足し合わせます。
  • 7.7.5 因数分解への橋渡し乗法は式を展開し、その逆をたどると和を積の形に書き直せる;それがまさに次のステップ、因数分解です。
8因数分解6 モジュール · 30 ポイント
8.1「展開」から「分解」へ:因数分解とは何かレッスンを読む →
前の段階で学んだ多項式の乗法をふまえ、因数分解が乗法を逆向きに見ることだと気づかせる。核心となる考え方と「きちんと分解できた」とはどういう状態かを押さえる。
  • 8.1.1 乗法を逆に読む乗法は部品を組み合わせて一つの式を作ること、因数分解はその式を部品に戻すこと。a(b+c)=ab+ac をただ右から左に読めばよい。
  • 8.1.2 因数分解とは何か多項式をいくつかの式の積として表すこと。12 を 3×4 と書くのと同じで、a²+ab は a(a+b) になる。
  • 8.1.3 乗法の鏡像展開は右へ進み、因数分解は左へ進む。同じ一本の道を行き来するだけで、展開に戻して元の式と比べれば答えを確かめられる。
  • 8.1.4 これ以上分けられなくなるまで続ける数を素因数に分解しきるように、多項式もどの部分からも共通因数が取り出せなくなるまで因数分解する。
  • 8.1.5 「割り切れる」の影を見つけるa が積の一因数なら、式全体は a で割り切れる。この感覚が後で学う約分の出発点になる。
8.2共通因数のくくり出しレッスンを読む →
最も基本的で最初に試すべき方法をマスターする。各項が共通して持つ部分を括弧の外にくくり出す方法で、係数・文字・式ごとの共通因数を扱う。
8.3乗法公式を利用した因数分解レッスンを読む →
前の段階で覚えた乗法公式を逆向きに使う。和と差の積のパターンや完全平方のパターンを見抜いて素早く因数分解できるようにする。
8.4たすき掛け(発展)レッスンを読む →
二次三項式を系統的に分解する手法を身につける。因数分解を「公式を暗唱すること」から「正しい数の組を探すこと」へと深める。
8.5グループ分けによる因数分解(発展)レッスンを読む →
共通因数のない 4 項以上の多項式を、まずグループに分け、各グループで因数分解し、最後に共通の括弧をくくり出すことで扱う。
8.6因数分解の総まとめと分数式への橋渡しレッスンを読む →
すべての手法を標準的な手順に統合し、因数分解を数値代入や約分に役立てる。次の段階の分数式の学習への道を整える。
9分数式と分数方程式5 モジュール · 25 ポイント
9.1多項式から分数へ:分数式との出会いレッスンを読む →
前の段階で学んだ因数分解を、分母に文字が入った式へと広げます。分数式とは何か、そしてそれが意味をもつための条件を理解しましょう。
  • 9.1.1 分数式とはピザを均等に分けるとき、枚数そのものが変わる文字だったら? 分母に文字が入った式 A/B を分数式といいます。
  • 9.1.2 分数式と多項式の違いx/3 のように分母がただの数なら、それはまだ多項式。分母 B に文字が隠れているときだけ、分数式と呼びます。
  • 9.1.3 分数式が意味をもつとき0 人で分けることはできません。だから、分母 B≠0 のときだけ分数式は意味をもちます。
  • 9.1.4 分数式がゼロになるときケーキが残っていなければゼロ:式全体が 0 になるのは、分子 A=0 かつ分母 B≠0 のときだけです。
  • 9.1.5 分数式で量を表す距離÷速さ=時間。実際の場面を、分母に文字が入った式で表して分数式を書きましょう。
9.2基本性質・約分・通分レッスンを読む →
値を変えずに分数式を書き換えるための道具——基本性質・約分・通分——を身につけ、四則演算への準備を整えます。
  • 9.2.1 基本性質分子と分母を同じ数でかけても割っても、分けた量は変わらない:A/B=(A·M)/(B·M)、M≠0。
  • 9.2.2 約分分子と分母に共通する部分を消して、できるだけ簡単な形にする。まず因数分解して公約因数を見つけ、それを消します。
  • 9.2.3 既約分数式分子と分母に打ち消せる公約因数がもう残っていないとき、それが完全に約分された既約分数式です。
  • 9.2.4 最小公分母複数の分数式を同じ分母にするには、それぞれの分母の因数をすべて含む最小の「入れ物」を探します——それが最小公分母です。
  • 9.2.5 通分する異なる分け方をされた数を合わせるには、基本性質を使って各分数式を共通の分母に合わせましょう。
9.3分数式の乗法・除法・累乗レッスンを読む →
分数の乗除のルールを分数式に持ち込みます。累乗も含め、計算の前に必ず約分することがポイントです。
  • 9.3.1 分数式の乗法分数と同じように縦に掛け合わせる:分子同士、分母同士を掛けて、(A/B)·(C/D)=AC/BD。
  • 9.3.2 分数式の除法ある式で割ることは、その逆数を掛けることと同じ。2つ目の式をひっくり返して掛けましょう。
  • 9.3.3 乗除の途中で約分すぐに展開しようとしないで。先に分子・分母を因数分解し、共通因数を消してから計算すれば、ずっとラクになります。
  • 9.3.4 分数式の累乗式を何度か自分自身に掛けると、指数が分子・分母の両方にのる:(A/B)ⁿ=Aⁿ/Bⁿ。
  • 9.3.5 累乗・乗法・除法の混合計算累乗を先に処理し、次に乗除。ひっくり返す・約分する・指数をまとめる、の順に進めましょう。
9.4分数式の加法・減法と四則混合計算レッスンを読む →
最後の演算——加法と減法——を完成させ、完全に整理する力としてすべてをまとめます。
9.5分数方程式とその解き方レッスンを読む →
分数式を含む方程式を解くことを学びます。分母の払い方と、余分な解のチェック方法を身につけましょう。
10一次方程式と連立方程式7 モジュール · 33 ポイント
10.1方程式とは何か?天秤から等式へレッスンを読む →
方程式と未知数の考え方を築き、等式の2つの基本性質をマスターして、あらゆる方程式を解く準備を整える
  • 10.1.1 方程式と未知数文の中にまだわからない数が隠れているので、文字でその数の代わりをさせる。等号が現れたとき、その式を方程式と呼ぶ
  • 10.1.2 方程式の解予想した数を元の式に代入してみて、両辺がぴったり同じ重さになれば、その数が解である
  • 10.1.3 等式の第1の性質天秤の両方の皿に同じものを加えたり取り除いたりしても釣り合いは保たれる。つまり、両辺に同じ数を足したり引いたりしてよい
  • 10.1.4 等式の第2の性質両方の皿を同じ倍率で増減させても釣り合いは保たれる。つまり、両辺に同じ数(ゼロ以外)をかけたり割ったりしてよい
  • 10.1.5 性質を使って方程式を変形する天秤を傾けずに荷物を動かすように、この2つの性質を使えば、未知数だけを一方の辺に残すよう、段階的に式を整えられる
10.2一元一次方程式を解くレッスンを読む →
一元一次方程式の標準的な形を見極め、分母を払う・かっこをはずす・移項する・同類項をまとめる・係数を1にするという一連の手順をマスターする
10.3一次方程式の活用レッスンを読む →
言葉で表された場面を方程式に翻訳し、あらゆる種類の実際の問題に対して一貫した「立てて解く」手順を使えるようにする
10.4二元一次方程式と連立方程式レッスンを読む →
未知数を1つから2つへと広げ、二元一次方程式には無数の解があるのに対し、連立方程式には共有された1つの解があることを理解する
10.5連立方程式の解き方:消去法レッスンを読む →
代入法と加減法という2つの基本的な解き方をマスターし、どちらも「2つの未知数を1つにする」という同じ考えであることを理解する
  • 10.5.1 消去の考え方未知数が2つでは多すぎるので、一方を消し去る方法を見つければ、おなじみの一元方程式に落ち着く
  • 10.5.2 代入法一方の方程式から、一方の文字をもう一方の文字で表し、その式全体をもう一方の方程式に差し込む
  • 10.5.3 加減法一方の未知数の係数を等しくするか逆符号にし、方程式を引くか足すことでその未知数をきれいに消す
  • 10.5.4 係数を揃えてから消去する係数が合わないときは、まず方程式全体を何かの数でかけて係数を揃え、それから加減して消去する
  • 10.5.5 解き方の選択と解の確認文字を表しやすいか係数を揃えやすいかで方法を選び、数の組が求まったら両方の方程式に代入して確かめる
10.6連立方程式の活用と三元への拡張レッスンを読む →
連立方程式を使って未知数が2つまたは3つの実際の問題を解き、消去の考え方を三元一次方程式の連立方程式へと広げる
10.7振り返りと二次方程式へレッスンを読む →
一次方程式の仲間をひとつにまとめ、「1乗・直線的な手順」という特徴を明確にし、次に控える二次方程式への伏線を張る
11二次方程式6 モジュール · 28 ポイント
11.1一次方程式から二次方程式へ:二次方程式との出会いレッスンを読む →
前の段階で学んだ一次方程式を踏まえ、二乗の項を含む方程式を見分けられるようになり、その標準的な形と「解」の意味を理解する。
  • 11.1.1 二乗の項が現れる理由一次方程式は「どれだけ歩いたか」を表すが、正方形の区画の面積は一辺の長さによって変わる——一辺を2倍にすると面積は4倍になる——そこから x² が生まれる。
  • 11.1.2 二次方程式とは何か未知数が1つで、最高次数が2の多項式方程式であり、整理すると ax²+bx+c=0(a≠0)という形になる。
  • 11.1.3 3つの係数 a, b, c の見分け方方程式を標準形に並べると、二乗の項の前の数が a、x の前の数が b、残った定数が c である。
  • 11.1.4 「根」とは何か根とは、方程式の両辺をちょうど等しくする x の値のこと——代入して確かめることができる。
  • 11.1.5 平方根を取って解く方法x²=k や (x+m)²=k の形のとき、面積から一辺の長さを逆算するように、両辺の平方根を取って x=±√k を得る。
11.2平方完成:方程式を完全な二乗の形に変形するレッスンを読む →
どんな二次方程式も完全な二乗の形に書き直して平方根が取れるようにし、解の公式への土台を築く。
11.3二次方程式の解の公式と判別式レッスンを読む →
平方完成の手続きを一般的に最後まで押し進めて万能な公式を導き出し、根号の中の式を使って解を事前に判定する。
  • 11.3.1 解の公式の導き方ax²+bx+c=0 を一般的に平方完成すると、万能の鍵が現れる:x=(−b±√(b²−4ac))/(2a)。
  • 11.3.2 公式を使って解くa, b, c をそれぞれ公式の所定の場所に当てはめると、毎回一から平方完成しなくても機械的に2つの根が求まる。
  • 11.3.3 判別式 Δ=b²−4ac根号の中の b²−4ac を判別式 Δ と呼び、解がどんな形になるかをあらかじめ教えてくれる天気予報のようなものである。
  • 11.3.4 Δ による解の判定Δ>0 なら2つの異なる根、Δ=0 なら2つの根が重なって1つになり、Δ<0 なら実数の範囲に根はない。
  • 11.3.5 判別式から逆算する「2つの等しい根を持つ」または「実数の根を持たない」という条件が与えられたとき、Δ が対応する条件を満たすようにして未知のパラメーターを求める。
11.4因数分解と解法の選択レッスンを読む →
最も素早い方法——因数分解——を習得し、3つの方法の中から最も手間のかからないものを選べるようになる。
11.5根と係数の関係(ヴィエタの公式)レッスンを読む →
解かずに2つの根の和と積を読み取り、逆に根から方程式を作ったり対称式を計算したりする。
11.6二次方程式の応用と次の段階への橋渡しレッスンを読む →
面積・成長率などの実際の問題を二次方程式で解き、「等しい」という考え方を次の段階の「等しくない」へとつなげる。
  • 11.6.1 文章題のモデル化の手順場面の中の未知の量を x とおき、成立しなければならない関係から方程式を立て、解いたら答えが意味を持つかどうか確かめることを忘れずに。
  • 11.6.2 面積・幾何の問題庭に柵を張る、小道を舗装する、箱を折る——面積の関係が二次方程式に並び、負の根はたいてい捨てなければならない。
  • 11.6.3 平均変化率の問題ある量が同じ割合で2回続けて増減するとき、全体には (1+x)² がかかる——「利子に利子がつく」イメージが自然に二乗を生み出す。
  • 11.6.4 数・移動・混合の問題2桁の数や追いつき・出会いの問題で積が現れると、方程式は二次になる——未知数をおいて同じように解けばよい。
  • 11.6.5 「等しい」から「等しくない」へ方程式は「ぴったり何になるか」を問うが、現実はしばしば「少なくとも」や「以下」を問う——等号を不等号に替えると次の段階への扉が開く。
12不等式7 モジュール · 28 ポイント
12.1等しいから等しくないへ:不等式への第一歩レッスンを読む →
前のステージで身についた等号の感覚を活かして大小比較へと踏み出し、不等式の言葉と記号を身につけよう
  • 12.1.1 日常生活の中の大小関係隣の席の人より背が高い、積載量5トン以下という制限——こうした「〜より大きい・小さい」「〜以下」といった考えを > < ≥ ≤ という記号で書き表す
  • 12.1.2 条件を不等式で表す「18歳以上」「速度120以下」をx≥18やv≤120と書けば、言葉が記号の文になる
  • 12.1.3 数直線で大小を見る数たちを横一列に並べ、右に行くほど大きくなるように招くと、a<bはaがbの左に立つということにすぎない
  • 12.1.4 2つの数の比べ方どちらが大きいかを知りたいときは一方から他方を引いて符号を確かめる:a−b>0ならaがbより大きい、それが差の利用法だ
12.2不等式の性質レッスンを読む →
両辺に同じ数を加えたり引いたり、かけたり割ったりしたとき大小関係がどう変わるかを整理し、不等式を解くための規則を身につけよう
12.3一元一次不等式とその解き方レッスンを読む →
一次方程式を解く手順を引き継ぎ、一元一次不等式を解いて数直線に表す方法を身につけよう
  • 12.3.1 一次不等式とは何か方程式の「=」を「<」や「>」に替えた2x+1>5のような式で、未知数の次数が1以下のものをいう
  • 12.3.2 一次不等式を解く手順方程式と同じように分母を払い、移項し、整理するだけ——ただし両辺を負の数で割るその一手だけ向きを逆にする
  • 12.3.3 解集合と数直線答えは1つの数ではなく広がりだ:x>2は2より右側全体を指し、2自身は含まないことを白丸で示す
  • 12.3.4 文字係数の不等式ax>1のように係数が文字の場合は、aが正か負かゼロかをまず問い、場合に分けて処理してから結論を出す
12.4一元一次不等式の組(連立一次不等式)レッスンを読む →
複数の不等式の条件がすべて同時に成り立つ場合を扱い、共通の解集合を求める方法と、簡単な現実の制約問題に取り組もう
  • 12.4.1 複数の条件が同時に成り立つ深いプールに入るには水泳ができて、かつ12歳以上でなければならない——複数の不等式を大きな括弧でまとめたものが連立不等式だ
  • 12.4.2 数直線で共通部分を見つけるそれぞれの不等式の範囲を描き、すべてが重なる部分だけが連立不等式の解集合になる
  • 12.4.3 解集合の4つのパターン「両方より大きい方を取る、両方より小さい方を取る、大きいと小さいの間を取る、小さいと大きいなら解なし」——数直線と照らし合わせると納得できる
  • 12.4.4 パラメータの範囲を求める方程式の解がある条件を満たさなければならないことがわかっているとき、逆算して連立不等式を立て、パラメータが取れる範囲を求める
12.5一元二次不等式レッスンを読む →
前のステージの二次方程式と放物線を活かし、グラフから二次不等式の解を読み取る方法を身につけよう
12.6基本不等式とその活用レッスンを読む →
相加相乗平均の不等式を極値を求める鋭い道具として学び、その図形的な意味を理解し、等号成立の条件をマスターしよう
12.7現実世界の中の不等式レッスンを読む →
これまでのすべての道具を現実の問題に投入し、このステージを締めくくりながら、次の図形の計量へと土台を整えよう

Ⅲ · 平面幾何

13幾何のはじめ7 モジュール · 35 ポイント
13.1数から図形へ:幾何の世界へようこそレッスンを読む →
代数と不等式を学んだ後、数直線や記号から目を移して、まわりにある形の世界へ踏み出す。幾何が研究すること——立体と平面図形——に出会う。
  • 13.1.1 幾何学とは何か代数は「どれだけ?」を測り、幾何は「どんな形?」を見る。ルービックキューブ、サッカーボール、テーブルの天板——これらはすべて研究の対象であり、幾何学的な図形と呼ぶ。
  • 13.1.2 立体図形箱、缶、アイスクリームコーンのように、空間の一部を占めるものは、直方体・円柱・円錐という立体図形になる。
  • 13.1.3 よく見る立体の分類ブロックを仕分けてみよう。平らな面で囲まれた立体は多面体(角柱と角錐)、曲がった面をもつ立体は回転体(円柱・円錐・球)。
  • 13.1.4 平面図形三角形・円・長方形のように、机の上に置いたとき厚みがなく平らに広がる影や紙の切り抜きが平面図形だ。
  • 13.1.5 立体と平面図形のつながり紙の箱を広げれば展開図が得られ、立体を一方向から見ればその投影図が得られる。これが立体と平面図形が互いに移り変わる仕組みだ。
13.2点・線・面・立体:図形の構成要素レッスンを読む →
どんな図形も、点・線・面・立体という層を積み上げて作られている。その仕組みをたどりながら、幾何の最も基本的な言葉を身につける。
13.3直線・半直線・線分レッスンを読む →
最も基本的な直線の図形にズームインし、三兄弟(直線・半直線・線分)を見分け、その基本的な性質をつかむ。これが以後のあらゆる作図の土台となる。
  • 13.3.1 直線どちらの方向にも限りなくまっすぐ続く鉄道のレール——これが直線で、直線ABまたは直線lと書く。
  • 13.3.2 半直線懐中電灯の光のように、一方の端(始点)があり、そこから一方向へ無限に伸びるのが半直線で、端点Oを始点として半直線OAと書く。
  • 13.3.3 線分ぴんと張ったロープのように、両端(端点)のあるものが線分で、線分ABと書く。
  • 13.3.4 直線の基本性質壁に2本の釘を打ち、その間に糸を張れば、ただ1本しかできない——2点は1本の直線をちょうど定める。
  • 13.3.5 線分の基本性質家から学校まで、まっすぐ歩くのが最短だ。2点の間では線分が最も短い経路であり、その長さが2点間の距離となる。
  • 13.3.6 点と直線・直線と直線の位置関係点は直線の上にあるか、直線の外にあるか。2本の直線は1点で交わるか、平行に並んで交わらないか。
13.4線分の測定と計算レッスンを読む →
線分の長さを比べ、線分の和と差を求め、中点を見つける。不等式や代数での考え方を、幾何の「長さ」へと持ち越す。
  • 13.4.1 線分の長さを比べるどちらの箸が長い?一方の端をそろえて、もう一方を見るか、測ってみる。そうしてAB>CDまたはAB=CDがわかる。
  • 13.4.2 コンパスと定規で線分を写し取る目盛りなしでできる。コンパスを開いて線分の長さを取り、別の場所に描けば、等しい線分が再現できる。
  • 13.4.3 線分の和と差2本のロープをつなぐと長さが足され、一部を切り取ると長さが引かれる。線分も同様にAC=AB+BCのように足したり引いたりできる。
  • 13.4.4 線分の中点棒をバランスよく折り、両側がぴったり合う中央の折り目が中点で、AM=MB=½ABとなる。
  • 13.4.5 線分を等分する点ロープに等間隔に結び目を作って3等分や4等分すれば、三等分点・四等分点が得られ、各部分は等しくなる。
13.5角の出会いと測り方レッスンを読む →
2本の半直線が作る「開き」として角を認識し、その大きさを単位と測定で表す方法を学ぶ。長さから角度へ、視点を広げる。
  • 13.5.1 角とは何かはさみの開き口、時計の2本の針の隙間——同じ端点から出る2本の半直線が作る開きが角で、頂点Oと辺OA・OBをもつ。
  • 13.5.2 角の名前の付け方その開きに名前をつける。∠AOB・∠O・∠1のように書き、頂点の文字は常に真ん中に書く。
  • 13.5.3 角の測定と単位1回転を360等分した1つが1度(1°)。さらに細かく分(′)と秒(″)がある。分度器で読み取る。
  • 13.5.4 特別な角少し開けたドアが鋭角、四角のコーナーが直角(90°)、伸ばしきった直線が平角(180°)、1回転が周角だ。
  • 13.5.5 度・分・秒の変換時刻の計算と同じで、60ずつ繰り上がる。60″=1′・60′=1°——この関係だけで大きい角と小さい角を自在に変換できる。
13.6角の比較・和と差・二等分線レッスンを読む →
線分でやった比較・加算・減算の考え方をそのまま角に持ち込み、角の二等分線を導入する。線分の操作と角の操作を並べて見る。
  • 13.6.1 角の大きさを比べる頂点と一方の辺を重ねて、もう一方の辺を見る。開きが広いほど角が大きく、∠1>∠2または∠1=∠2とわかる。
  • 13.6.2 角の和と差2つの角を並べると大きな角が作られ、大きな角から一部を切り取ると小さくなる。∠AOC=∠AOB+∠BOCのように、角も足したり引いたりできる。
  • 13.6.3 角の二等分線頂点から開きをちょうど2つの等しい部分に分ける直線が角の二等分線で、∠AOC=∠COB=½∠AOBとなる。
  • 13.6.4 コンパスと定規で角を写し二等分するコンパスと定規だけで角を写し取ることができ、さらにどんな角でも2等分することができる。
13.7余角・補角・方位角レッスンを読む →
2つの角の間にある特別な数の関係(余角と補角)とその性質を認識し、角を使って方向を表す方法を学ぶ。次の交線・平行線で学ぶ「対の角」への橋渡し。
  • 13.7.1 余角2つの角がぴったり合わさって直角になるとき、互いに余角と呼び、∠1+∠2=90°と表す。
  • 13.7.2 補角2つの角がぴったり合わさって平角(一直線)になるとき、互いに補角と呼び、∠1+∠2=180°と表す。
  • 13.7.3 余角・補角の性質同じ角の余角(あるいは補角)は等しい。平行線の証明の場面で、この性質を何度も活用することになる。
  • 13.7.4 方位角「北から東へ30°」のように、南北線からの傾きで表す方位角が方向を記述する。
  • 13.7.5 まとめと次へ点・線・面から角とその関係まで、幾何の言葉がそろった。次は、2直線が交わったときに現れる「対の角」の出番だ。
14交わる直線・平行線・平行移動6 モジュール · 29 ポイント
14.12直線の交わり:角の仲間たちレッスンを読む →
前の段階で学んだ直線と角をふまえ、2直線が交わるときに現れる角のペアとその大きさの関係を探ります。これ以降の論理的な推論を支える言葉の土台を築きます。
  • 14.1.1 交線と交点2本の道路が十字路で出会うとき、交差点が生まれます。その出会いの場所が、2直線が交わる点です。
  • 14.1.2 隣接する補角定規を平らに置き、斜めの直線を刺してみましょう。片側では2つの角が一直線に沿って並び、ちょうど足して180度になります。これを隣接する補角と呼びます。
  • 14.1.3 対頂角はさみを開くと、刃の先端とグリップの先端にそれぞれ向かい合った角のペアができ、その大きさは等しいです。これが対頂角は等しいということの意味です。
  • 14.1.4 角の関係を使った簡単な推論1つの角がわかれば、「隣り合う角の和は180度」「対頂角は等しい」というルールを方程式(∠1 + ∠2 = 180°など)の形で使って、交点のまわりのすべての角を求めることができます。
14.2垂直と距離レッスンを読む →
2直線が直角で交わる最も特別な場合を調べ、それを使って点から直線への距離を定義します。これは後の三角形の高さの概念につながります。
  • 14.2.1 垂直な直線と垂線壁の縦線と床の横線がきっちり90度で出会うように、直角で交わることを垂直といい、AB⊥CDと書きます。
  • 14.2.2 点を通る垂線を引く三角定規の直角の一辺を直線に当て、もう一辺に沿って線を引けば、その点を通る唯一の垂線が完成します。
  • 14.2.3 垂線の足が最短岸辺の点からまっすぐな川まで渡るなら、垂直に渡るのが最短のルートです。その垂直な線分こそが最短の経路です。
  • 14.2.4 点から直線への距離点が直線からどのくらい離れているかを測るには、その垂直な線分の長さを測ります。これを点から直線への距離と呼びます。
14.3第3の直線で切られる角レッスンを読む →
1本の直線が他の2直線を横切るとき、3種類の角のペア(同位角・錯角・同側内角)を知り、直線が平行かどうかを調べるための言葉を準備します。
  • 14.3.1 3直線・8角の場面2本のレールに斜めに渡された横木は、各交点で4つの角を作り、合計8つの角が生まれます。それを整理して名前をつける必要があります。
  • 14.3.2 同位角両方の交点で「右上」など同じ位置に座っている2つの角を同位角といい、アルファベットのFの形に似ています。
  • 14.3.3 錯角2直線の間に挟まれ、横断線の反対側にある角のペアは、Zの字の形に似ていて錯角と呼びます。
  • 14.3.4 同側内角2直線の間に挟まれ、横断線の同じ側に並んでいる角のペアはUの字の形に似ていて、同側内角と呼びます。
  • 14.3.5 3種類の見分け方角のペアを見つけたら、まずそれぞれがどちらの交点の角かを確認し、横断線の同じ側か反対側か、2直線の内側か外側かを調べれば、名前がわかります。
14.4平行線の判定条件レッスンを読む →
「決して交わらない直線」のイメージを出発点に平行線を導入し、前の単元の角の関係を使って、直線が平行かどうかを確かめる実用的な方法を紹介します。
  • 14.4.1 平行線を知る2本のレールはどこまで延ばしても決して触れ合いません。同じ平面にあってこのように交わらない直線を平行といい、a∥bと書きます。
  • 14.4.2 平行線は存在し、ただ1つ直線の外にある1点から、その直線と決して交わらない平行線はちょうど1本だけ引け、それ以上でも以下でもありません。
  • 14.4.3 同位角が等しければ平行横断線が2本のレールを切るとき、同じ位置の角が等しければ、2直線は平行です。同位角が等しいことは平行の証拠です。
  • 14.4.4 錯角が等しければ平行Z字型の角のペアが等しければ、2直線は平行です。錯角が等しいことも平行の証拠です。
  • 14.4.5 同側内角が補角をなせば平行U字型の角のペアの和がちょうど180度であれば、2直線は平行です。同側内角が補角をなすことも平行の証拠です。
14.5平行線の性質レッスンを読む →
今度は逆方向に進みます。「この2直線は平行」という事実から出発して3種類の角の関係を導き、判定条件と性質を組み合わせた複数ステップの推論を学びます。
  • 14.5.1 平行ならば同位角は等しい2本のレールが平行とわかっていれば、横断線で切られた同じ位置の角は必ず等しいです。平行線の同位角は等しくなります。
  • 14.5.2 平行ならば錯角は等しい平行線では、Z字型の角のペアも必ず等しくなります。平行線の錯角は等しくなります。
  • 14.5.3 平行ならば同側内角は補角平行線では、U字型の角のペアの和は必ず180度になります。平行線の同側内角は補角をなします。
  • 14.5.4 判定と性質を行き来する「角が等しいから平行」は両方向に通じる扉のようなものです。直線を求めるときは角から、角を求めるときは直線から考えます。どちらが「与えられた条件」かを明確にするだけです。
  • 14.5.5 平行は伝わっていく3直線があって、aがbと平行でbがcと平行なら、aもcと平行です。平行の関係は連鎖していきます。
  • 14.5.6 複合的な推論の練習垂直・対頂角・平行線の性質を組み合わせ、論理の一歩一歩を踏みながら未知の角を求めていきます。三角形の証明への準備運動です。
14.6図形の平行移動レッスンを読む →
方眼紙上で、方向とマス目の数を使って図形全体のスライドを表し、平行移動によって形と大きさが変わらないことを感じ取ります。後の合同や変換学習の種をまきます。
  • 14.6.1 平行移動という現象引き戸を押すとき、コンベアベルトの上を箱が滑るとき、全体が回転も反転もせずに一方向へ動いています。この動きが平行移動です。
  • 14.6.2 方眼紙上での平行移動の表し方方眼紙上で「右に○マス、上に○マス」と明確に言えば、平行移動のすべてが表現できます。
  • 14.6.3 平行移動の基本的な性質平行移動の後も図形の大きさはもとと全く同じで、どの点も同じ距離を同じ方向に移動し、対応する線分は平行で長さが等しくなります。
  • 14.6.4 平行移動した図形を描く各頂点を「右に○、上に○」で新しい位置に移し、それらを結び直せば、平行移動した図形の完成です。
  • 14.6.5 平行移動に現れる平行と等長対応する点のペアを結んだ線分はどれも平行で長さが等しく、ここまで学んだ平行線と重なり合います。平行移動はその考えが実際に動いている姿です。
15三角形6 モジュール · 34 ポイント
15.1三角形との出会いレッスンを読む →
最も基本的な三角形の構造から出発し、3辺・3角・3つの特別な内部線分への理解を深め、後の証明の土台を築く
  • 15.1.1 三角形とは何か3本の棒を端と端でつなぐと、最も頑丈な骨組みができあがる、それが三角形 △ABC だ
  • 15.1.2 3辺の関係遠い頂点を迂回する2つの短い経路は必ず目的地に届くから、どの2辺の和も残りの1辺より長い
  • 15.1.3 3つの角の和は一直線3つの角を切り取って並べると、ぴったり一直線になる、だから角の和は 180° になる
  • 15.1.4 辺と角による三角形の分類辺の長さがそろっているか・90° を超える角があるかを確認すれば、二等辺・鋭角・鈍角・直角三角形を見分けられる
  • 15.1.5 外角とその和1辺を頂点の先まで延ばすと開く角は、接していない2つの内角の和に等しい
  • 15.1.6 高さ・中線・二等分線頂点から垂直に下ろした高さ、対辺の中点へ向かう中線、角を二等分する線、これらが三角形の3つの特別な線分だ
15.2推論と作図の道具レッスンを読む →
前の段階で培った幾何的直感を厳密な言葉へとレベルアップする:定義の書き方、命題の真偽の判断、証明の書き方、定規とコンパスによる正確な作図を学ぶ
  • 15.2.1 定義と命題まず言葉の意味をはっきり決める、それが定義、次に真か偽かを判定できる文を立てる、それが命題だ
  • 15.2.2 仮定・結論・逆命題を「もし…ならば…」の形に分解し、2つの部分を入れ替えたものが逆命題だ
  • 15.2.3 真の命題・偽の命題・反例一つでも成り立たない場合を示せば、どんなに美しい主張でも崩れる、その例が反例だ
  • 15.2.4 証明の形与えられた条件から出発し、認められた真理に従って一歩ずつ進み、各ステップに根拠を書きながら結論にたどり着く、それが証明だ
  • 15.2.5 定規とコンパスによる作図の規則目盛りのない直線定規とコンパスだけを使い、直線と弧を描くことで長さと角を正確に写し取れる
  • 15.2.6 基本の作図線分を写し取ること、角を二等分すること、垂線を下ろすことが、定規とコンパスで組み立てる基本の積み木だ
15.3三角形の合同レッスンを読む →
「形も大きさも同じ」という合同の関係を理解し、SSS/SAS/ASA/AAS の4つの合同条件をマスターして証明に活かす
対称軸とグリッドを使って「折ると重なる」美しさを捉え、二等辺三角形の性質の土台を作る(座標は使わない)
15.5二等辺三角形レッスンを読む →
合同と線対称を組み合わせて、二等辺三角形と正三角形の性質と判定条件を学ぶ。三角形の代表的な特殊ケースだ
15.6直角三角形とピタゴラスの定理レッスンを読む →
直角三角形に焦点を当て、ピタゴラスの定理・その逆・斜辺と1辺による合同条件(HL)を確立し、四角形の対角線や距離計算へ橋渡しする
16四角形と多角形6 モジュール · 28 ポイント
16.1三角形から多角形へレッスンを読む →
学んだ三角形をつなげて一般化し、多角形の言葉と、内角の和・外角の和という2つの核心的な関係を身につけよう
16.2平行四辺形の性質レッスンを読む →
最も重要な四角形である平行四辺形に焦点を当て、対称性の感覚から出発して、辺・角・対角線のすべての性質を導き出そう
16.3点対称と平行四辺形の条件レッスンを読む →
対称性を新たな視点でとらえる点対称を紹介し、平行四辺形がそれをもつ理由を説明したうえで、平行四辺形の判定条件を体系的に整理しよう
16.4三角形の中点連結定理レッスンを読む →
平行四辺形の道具を使って三角形の中点を結ぶ問題に立ち返り、2つの大きな族をつなぐ中点連結定理を導き出そう
16.5特別な平行四辺形レッスンを読む →
平行四辺形に条件を一段ずつ加えて長方形・ひし形・正方形に到達し、それぞれの性質・判定条件・相互関係を整理しよう
16.6背理法と幾何学的な論証レッスンを読む →
これまでの証明をもとに論証の新しい道具「背理法」を磨き上げ、このステージを締めくくる;次の相似でのより高度な論証への土台を築こう
17相似と拡大・縮小7 モジュール · 32 ポイント
17.1比から比例線分へレッスンを読む →
四角形で学んだ平行線と合同の知識を受け継ぎ、数の「比」という考え方を線分の長さへと広げます。比例線分のことばを身につけることで、相似のすべてに通じる土台が出来上がります。
  • 17.1.1 比と割合を振り返るどちらの砂糖水が甘いかは、砂糖と水の割合、つまり a:b で決まります。
  • 17.1.2 二つの線分の比一方の線分をものさしにして他方を測り、何回入るかを数えたものが二つの比、AB:CD です。
  • 17.1.3 比例線分四本の棒を並べたとき、長さが内側と外側でぴったり対応するなら a:b=c:d と書け、これは ad=bc を意味します。
  • 17.1.4 比の基本性質等式の両辺はシーソーのようにつり合っており、たすき掛けや変形をしても均衡は保たれ、ad=bc とその変形式が得られます。
  • 17.1.5 黄金比線分を一か所切って、短い部分と長い部分の比が、長い部分と全体の比と等しくなるとき、その点が黄金分割点であり、比は (sqrt5−1)/2 です。
17.2平行線と線分の比レッスンを読む →
すでによく知っている平行線をツールとして使い、「平行線は同じ比で切り取る」という性質を発見します。これは相似三角形の判定条件の直接の源になっています。
17.3三角形の相似条件レッスンを読む →
相似とは何かを導入します。同じ形で大きさだけ違うという意味です。そして平行線の比例性を使っていくつかの便利な判定条件を導き、これがこの章全体の中心的なテーマとなります。
17.4相似な三角形の性質レッスンを読む →
相似を判定できるようになったら、それが何をもたらすかを問います。対応する辺・周の長さ・面積が相似比によってどう変わるかを理解し、計算と応用の両方に活かせるようにします。
17.5相似な多角形レッスンを読む →
三角形から任意の多角形へと相似を広げ、「同じ形」という概念を一般化します。そして次のモジュールへとつながる拡大・縮小(位似)へと橋を架けます。
17.6図形の位似(拡大・縮小変換)レッスンを読む →
相似に「共通の中心」を加えると、純粋に作図によって拡大・縮小する位似変換が生まれます。次の円の変換や、後の座標幾何学への準備となります。
  • 17.6.1 位似とは何か電球が影を作るとき、すべての辺が同じ光源から放射されます。その点が位似の中心です。
  • 17.6.2 位似の中心と相似比中心から対応する各点までの距離はすべて同じ比 k で拡大・縮小され、その k が相似比です。
  • 17.6.3 位似の作図(拡大と縮小)中心を起点に各頂点を光線に沿って k 倍に押し出したり引き寄せたりして、それらを結び直します。
  • 17.6.4 同じ側と反対側の位似拡大された影は光と同じ側に現れることも、反対側にはみ出すこともあります。中心が図形の間にあるか外にあるかによって決まります。
  • 17.6.5 位似と相似の関係位似変換は必ず相似になりますが、相似な図形が常に一つの共通中心を持つ位似に整理できるとは限りません。
17.7相似の活用:高さや距離の測定レッスンを読む →
相似な三角形を使って、直接触れることのできない高さや距離を求めます。この章を現実の世界に結びつけ、実際の場面を相似図形のモデルに変換する力を養います。
186 モジュール · 29 ポイント
18.1円とは何か――定義と対称性の秘密レッスンを読む →
「中心から等しい距離にある点の集まり」というたった一つの核心的なアイデアから出発して円を理解し、その最強の武器である対称性を掘り起こし、これから学ぶすべての定理の土台を固めます。
  • 18.1.1 円の誕生:一点から常に同じ距離紐の一端を固定して、もう一方の端をぐるっと一周させてみましょう。届く点はどれも固定した点からまったく同じ距離にあります。これが円です。中心をO、半径をrとして円Oと書きます。
  • 18.1.2 弦・弧・直径・半円円上の2点を結ぶ線分を弦といい、中心を通る最長の弦が直径です。弧は円周の一部を切り取った曲線で、半円は円の半分です。
  • 18.1.3 円はすべての図形の中で最も対称的円を中心のまわりにどれだけ回転させても重なり合い、任意の直径で折り返してもぴったり一致します。鏡映対称と回転対称の両方を備えているのです。
  • 18.1.4 垂直な直径:一刀両断中心から弦に垂直に下ろした線は、弦とその弧の両方をちょうど二等分します。弦の垂直二等分線は中心を通る、という定理です。
  • 18.1.5 垂直な直径の活用弦の長さと中心から弦までの距離が分かれば、直角三角形を作って三平方の定理を使い、半径rを求めることができます。
18.2角度・弧・弦の三者の関係レッスンを読む →
中心角とそれが向き合う弧、切り取る弦の等しい関係を築いて、角度・弧・弦を互いに変換できるようにします。
  • 18.2.1 中心角の登場頂点が中心にあり、両辺が半径である角を中心角といいます。開くほど向かい合う弧も長くなります。
  • 18.2.2 弧の大きさの測り方円周全体を360度として、ある弧に向き合う中心角が何度か、それがそのままその弧の大きさになります。
  • 18.2.3 中心角・弧・弦は一対一で対応する同じ円の中で、中心角が等しい ↔ 弧が等しい ↔ 弦が等しい。三つは一緒に増えたり減ったりします。
  • 18.2.4 弦の中心距離を加える中心から弦までの距離を弦心距離といいます。弦が長いほど中心に近く、これにより角度・弧・弦・弦心距離が一つの因果の連鎖でつながります。
18.3円周角の定理――円の上から世界を見るレッスンを読む →
頂点が円上にある円周角を導入し、中心角との「半分」の関係と一連の系を確立します。これがこの段階の核心です。
18.4点・直線・円――誰が誰に接するかレッスンを読む →
「距離と半径を比べる」という一つの統一したキーを使って、点・直線・二円の位置関係を判断します。
18.5接線――一点だけでキスする直線レッスンを読む →
接線という境界のケースをじっくり掘り下げ、接線の性質・判定・接線の長さの定理をマスターして、三角形の内接円に応用します。
  • 18.5.1 接線の性質:半径は必ず垂直直線が円に一点で接するとき、その点に引いた半径はつねに直線に垂直です。
  • 18.5.2 接線の判定:垂直ならば接線逆に見れば、半径の端点を通って半径に垂直な直線を引けば、その直線は必ず接線になります。
  • 18.5.3 接線の長さの定理円の外側の一点から二本の接線を引くと、二つの接線の長さは等しく、その点から中心への直線は接線がつくる角を二等分します。
  • 18.5.4 三角形の内接円三角形の内側に三辺すべてに接する最大の円を内接円といい、その中心は三つの角の二等分線が交わる内心です。
  • 18.5.5 内心と外心の比較内心は三辺から等距離にあり、つねに三角形の内部にあります。一方、外心は三頂点から等距離にあり、三角形の外に出ることもあります。
18.6円と正多角形の計量レッスンを読む →
「円周 = 直径 × π」から出発して弧の長さ・扇形の面積・正多角形へと進み、幾何を計算できる量にまとめ、次の段階で数と区間を使って図形を記述する準備をします。

Ⅳ · 関数

19集合と区間:関数のことば5 モジュール · 24 ポイント
19.1「あるたぐいのもの」から集合へレッスンを読む →
集合の背後にある直感を育てる――「同じ基準を満たすもの」をひとまとめにして、それを書き表す方法を学ぼう
  • 19.1.1 集合とは何か一つの円の中にある点すべてを「ひとかたまり」と見なすイメージ。その「はっきりと定められたものの集まり」が集合で、Aと書く。
  • 19.1.2 要素と明確性ものは円の中にあるか外にあるかのどちらかで、「どちらかわからない」は絶対にない。円の中の一つ一つを要素といい、aと書く。
  • 19.1.3 互いに異なる・順序は問わない出席を取るとき同じ名前を二度呼ばず、誰が先でもかまわない。だから{1,2,2}は{2,1}と同じだ。
  • 19.1.4 よく使う数の集合の名前自然数N、整数Z、有理数Q、実数R――いくつかの大きな「家族」につけられた固定のあだ名のようなもの。
19.2集合の書き方:2つの記法レッスンを読む →
列挙と規則による記法をマスターし、「一つずつ列挙する」方法と「一つの規則で表す」方法を自由に使い分けよう
  • 19.2.1 列挙法要素が少ないときは、{2,4,6,8}のように中括弧の中に一つずつ並べればよい。
  • 19.2.2 内包的記法(条件法)要素が多すぎるときは、{x | xは偶数}のように入会条件を書く。縦棒は「〜を満たす」と読む。
  • 19.2.3 2つの記法の行き来規則を展開して列挙にしたり、列挙をまとめて規則にしたり――どちらも全く同じ円を表している。
  • 19.2.4 空集合入会条件を満たすものが一つもないとき、円の中には何もない。この空の円を∅と書く。
  • 19.2.5 要素と集合の関係あるものが円の中にあるかどうかを示すには:入っていればa∈A、入っていなければa∉Aと書く。
19.3集合と集合の間の関係レッスンを読む →
「円の中の円」というイメージを使って部分集合・真の部分集合・等しい集合を理解し、集合どうしの比較を身につけよう
19.4集合の3つの演算レッスンを読む →
「全体集合という大きなキャンバス」の上で共通部分・和集合・補集合を学び、ベン図で視覚的に計算しよう
  • 19.4.1 全体集合とベン図まず議論の全体の範囲を大きなキャンバスUとして枠組みし、ベン図で円どうしの重なりを一目でわかるようにする。
  • 19.4.2 共通部分(積集合)二つの円が重なった部分――AにもBにも同時に属している――をA∩Bと書く。
  • 19.4.3 和集合二つの円をまとめて一つの池にした状態――AにあるものもBにあるものも全部含む――をA∪Bと書く。
  • 19.4.4 補集合大きなキャンバスからA領域をくり抜いた残りが補集合∁_U Aだ。
  • 19.4.5 組み合わせと演算の法則共通部分・和集合・補集合が連なるときは、ベン図を塗り分けながら分配法則などを確かめると混乱しない。
19.5区間と近傍:数直線上の集合レッスンを読む →
集合のことばを数直線の上に持ち込み、区間と近傍を使って連続した数の範囲をすっきり表す――これは関数の定義域への直接の道だ
20座標とはじめての関数6 モジュール · 28 ポイント
20.1座標で点を特定するレッスンを読む →
前の段階で学んだ数直線と区間を平面へと広げ、たった2つの数の組がどうやって平面上の任意の場所を固定するかを学ぶ
  • 20.1.1 位置の表し方映画館で席を探すには列番号と座席番号が必要だ。方向と距離を1つずつ指定すれば、1点がぴたりと決まる。
  • 20.1.2 数直線から座標平面へ2本の数直線を十字に交差させる。横向きがx軸、縦向きがy軸で、交点が原点Oだ。
  • 20.1.3 点の座標 (x, y)点からそれぞれの軸へ垂線を下ろし、読み取った2つの数を順番に (x, y) と書く。
  • 20.1.4 4つの象限と軸上の点2本の軸が平面を4つの領域に分け、反時計回りに1〜4と番号をつける。符号を見ればどの領域にいるかすぐわかる。
  • 20.1.5 座標と距離点からx軸までの距離は |y|、y軸までの距離は |x|、原点までの距離は三平方の定理で求められる。
20.2座標における対称と平行移動レッスンを読む →
反射・点対称・平行移動を、座標の加減算と符号の反転という簡単な規則に変換し、後で関数のグラフを変換する土台を作る
20.3座標における相似と拡大・縮小レッスンを読む →
平面全体の拡大・縮小を使って図形の拡大・縮小を理解し、比を掛けることの幾何学的な意味をはっきりさせる
20.4変化を通じて関数に出会うレッスンを読む →
定数と変数を導入し、ある量が別の量にどのように依存するかを関数という中心的な考え方へと凝縮する
20.5関数の3つの表し方と定義域・値域レッスンを読む →
同じ関数を式・表・グラフで表し、区間を使って入力と出力の範囲を書き表す
20.6グラフから関数の振る舞いを読み取るレッスンを読む →
グラフと記号の両方から関数の増減・対称性・最大値・最小値を読み取る方法を学び、一次関数の分析へ備える
  • 20.6.1 単調性:増加と減少x軸に沿って右へ進みながらグラフが上がるところは増加、下がるところは減少。xが大きくなるとyも大きくなる関数を増加関数という。
  • 20.6.2 増加・減少の区間グラフには上り坂もあれば下り坂もあるので、同じ傾向を共有するxの値の範囲を一つの単調な区間としてまとめる。
  • 20.6.3 偶関数と奇関数y軸に関して対称なグラフは偶関数で f(-x) = f(x)、原点に関して対称なグラフは奇関数で f(-x) = -f(x) が成り立つ。
  • 20.6.4 最大値と最小値グラフの最も高い点でyは最大となり、最も低い点でyは最小となる。これが関数の最大値・最小値だ。
  • 20.6.5 まとめ:グラフ全体を読む1枚の図から増減・対称性・極値をすべて読み取ることで、単調性・偶奇性・極値をいちどに把握できる。
21一次関数7 モジュール · 36 ポイント
21.1座標から正比例へ:もっともシンプルな変化の形レッスンを読む →
座標平面と関数の概念を土台にして、最もシンプルな関数の仲間——正比例の関数——に出会います。中心となるイメージをしっかり掴みましょう:グラフは原点を通る直線です。
21.2一次関数の登場:直線をスライドさせるレッスンを読む →
正比例の関数を一般化して、一次関数 y=kx+b へと広げます。b が幾何学的に何を意味するかを理解し、グラフを完全に描けるようになりましょう。
21.3一次関数のふるまいを読むレッスンを読む →
k と b の符号がどのように直線の向き・増減・通過する象限を決めるかを体系的に描き出します——「描ける」から「読める」へのレベルアップです。
21.4待定係数法:点から式を逆算するレッスンを読む →
与えられた条件から y=kx+b を求める汎用的な手法をマスターします——「グラフや数値」から「式」へ戻る逆向きのルートが開きます。
21.5一次関数で方程式と不等式をつなぐレッスンを読む →
直線というレンズを通して、一次方程式と不等式を統一的に捉えます——代数的な解法が「グラフから高さを読む」ことに変わります。
21.6区分関数:区間ごとに異なる規則レッスンを読む →
定義域がいくつかのブロックに分かれ、各ブロックで異なる直線が使われる関数を理解します。グラフの描き方と値の読み取り方を区間ごとに学びましょう。
  • 21.6.1 なぜ区切って考えるのか最初の30分は無料で、その後は時間ごとに料金がかかる駐車場のように、区間ごとに異なる規則に従う場合は、式を区切って書くしかありません。
  • 21.6.2 区分関数の書き方大きな中括弧を使って「どの式がどの x の区間に対応するか」を並べ、それぞれの式が有効な範囲を明記します。
  • 21.6.3 区分関数のグラフを描く各区間について、その区間に対応する直線の部分だけを描きます。接続点では黒丸・白丸を使って端点が含まれるかどうかを明確に示します。
  • 21.6.4 区間を見て値を代入するまず x がどの区間に入るかを確認し、その区間の式を使って y を計算します——間違った規則を使わないようにしましょう。
  • 21.6.5 絶対値と区分の関係|x| は実は「正のときはそのまま、負のときは符号を反転」というだけのことで、本質的には2つの式を組み合わせた区分関数です。
21.7一次関数を現実の世界で使うレッスンを読む →
モデル化・式の復元・グラフの読み取り・方程式と不等式を一つにまとめ、現実の問題を解きます——次の段階への布石として、非線形な変化との対比も植えておきます。
22反比例の関数5 モジュール · 27 ポイント
22.1一次関数から反比例へ:新しいペアの仕組みレッスンを読む →
一次関数を足がかりに、二つの量の積が一定になる日常の場面から反比例の関数を引き出し、その概念と式を整理する。
22.2反比例のグラフを描くレッスンを読む →
点を一つずつ打って双曲線の形をつかもう。軸には決して触れない、二つの離れた曲線が現れる。
22.3反比例の関数の性質レッスンを読む →
増減の様子・対称性・k の幾何的な意味をグラフから読み取り、それぞれの性質を図と結びつける。
22.4反比例と一次関数を重ねるレッスンを読む →
直線と双曲線を同じ座標系に置き、交点・囲まれた面積・どちらが上にあるかを調べる。
22.5反比例の関数を現実の場面で使うレッスンを読む →
積が一定になる現実の量を反比例モデルで表し、式を立て・解き・定義域の制約を守る。
23二次関数7 モジュール · 37 ポイント
23.1関数から二次関数へ:はじめの一歩レッスンを読む →
これまでに学んだ関数の仲間を振り返り、二次関数という新しいメンバーと出会い、その代数的な定義をつくり上げます。
  • 23.1.1 関数ファミリーをふりかえる正比例・一次関数・反比例という三つの道をすでに歩いてきました。それぞれが異なるルールで入力を出力に変えます。今度は y=f(x) という新しいルールに出会いましょう。
  • 23.1.2 面積の中に隠れた新しい関係正方形の一辺が伸びると、面積はどんどん速く増えていきます。「辺の二乗」という関係 S=x² が、二次関数の最初のかたちです。
  • 23.1.3 二次関数の定義式の中で最も高い次数が二乗の項のとき、それは二次関数です。y=ax²+bx+c(ただし a≠0)という形で表されます。
  • 23.1.4 a, b, c を読み取る式を標準の形に整えて、どれが a、どれが b、どれが c かを読み取りましょう。そして a は絶対に 0 になれないことを忘れずに。
  • 23.1.5 最もシンプルな二次関数 y=x²表を作り、点を打ってみると、y=x² は左右対称の「お椀形」を描きます。まずその形を目で確かめましょう。
23.2グラフをはじめて見る:放物線の形レッスンを読む →
最もシンプルな y=ax² から出発して、どちらに開くか・どれだけ広いかを理解し、放物線の直感的なイメージを作ります。
23.3三つの要素:頂点・軸・開き方レッスンを読む →
頂点形式から一般形へ移り、グラフの幾何的な三要素と関数の性質をマスターします。
23.4三つの形とその求め方レッスンを読む →
一般形・頂点形式・因数形式をマスターし、与えられた条件から未知の係数を求めて方程式を見つけます。
23.5二次関数 × 方程式 × 不等式レッスンを読む →
放物線と x 軸の関係を、二次方程式の根と二次不等式の解集合に結びつけます。
23.6極値と現実の問題への応用レッスンを読む →
頂点を使って最大値・最小値を求め、日常の最適化問題を二次関数のモデルに翻訳します。
  • 23.6.1 頂点が極値になるお椀の底が最小で、頂上が最大です。上向きに開いているとき頂点が最小値を与え、下向きのとき最大値を与えます。その値が k です。
  • 23.6.2 限られた区間での極値x が一部の範囲しか動けないとき、軸がその区間の内側に入るかどうかを確かめてから、端点と頂点のどちらが極値かを判断します。
  • 23.6.3 最大面積の問題決まった長さのフェンスで囲まれた面積を辺の長さの二次関数として書き、頂点を求めて最大面積を得ます。
  • 23.6.4 最大利益の問題値段を上げると売れ行きが落ち、下げると利幅が薄くなります。総利益を二次関数で表し、最も儲かる価格を頂点から求めます。
  • 23.6.5 投射運動のモデル化噴水の水や投げたボールの軌跡は放物線です。二次関数を使って最高点と着地点を求めましょう。
  • 23.6.6 モデル化の全手順変数を設ける・関数を書く・範囲を決める・頂点を求める・元の問いに答える、という五ステップでどんな文章題も解けます。
23.7べき関数への第一歩:次の関数へ向かってレッスンを読む →
y=x² からべき関数というファミリーを抽象化し、その共通パターンをつかんで、指数関数・対数関数など新しい関数への道を開きます。
24指数関数と対数関数6 モジュール · 34 ポイント
24.1根号から指数へ:べき乗の世界を完成させるレッスンを読む →
平方根と整数の指数をもとに、指数を分数へと拡張し、すべてのべき乗の法則がひとつの統一された体系になる道を開く。指数関数への入り口
24.2指数関数:倍増と半減の曲線レッスンを読む →
指数関数の考え方を確立し、そのグラフと性質を身につけ、爆発的な増加と減少を理解する
24.3対数:指数の問いを逆から解くレッスンを読む →
対数を指数の逆として導入し、その考え方と計算法則を身につける。このステージの中心となる核
24.4対数関数と鏡対称レッスンを読む →
対数関数とその性質を確立し、指数関数と対数関数のグラフが y=x について鏡のように対称であることを明らかにする
  • 24.4.1 対数関数のグラフ対数をその入力の関数とみると、曲線 y=log_a x は原点のすぐ右に生まれ、y軸に沿いながら伸びていく。
  • 24.4.2 対数関数の性質正の数しか受け取れず、(1,0)を通る。a>1 のとき増加、0<a<1 のとき減少し、y軸が漸近線になる。
  • 24.4.3 指数関数と対数関数は鏡像一方は結果を求め、他方は指数を求める。y=a^x と y=log_a x のグラフは、直線 y=x を折り目にして鏡のように重なり合う。
  • 24.4.4 逆関数の相殺指数をとってから対数をとると元に戻るので、a^(log_a x)=x と log_a(a^x)=x はまるでオン・オフのスイッチのような一対。
  • 24.4.5 対数の値を比べる同じ対数曲線では、右にある点ほど高い。増加・減少の性質を使えば、どちらの対数が大きいかがわかる。
24.5増加モデル:指数・対数が輝く場面レッスンを読む →
指数と対数を使って、現実世界の増加・減少や桁数の大きく異なる現象をとらえ、モデル化の価値を実感する
24.6零点と二分法:方程式の根を追い詰めるレッスンを読む →
関数の視点から方程式の根をまとめ上げ、零点の存在定理と二分法を身につける。連続性と近似の足がかりとなる
  • 24.6.1 関数の零点は方程式の根曲線がx軸と交わる点では、そのx座標は関数の零点であると同時に、方程式 f(x)=0 の根でもある。
  • 24.6.2 零点の存在定理一方の端が水面より下で、もう一方が上なら、連続した道はどこかで水面を横切るはず。f(a)·f(b)<0 ならば、その間に零点がある。
  • 24.6.3 グラフから零点の個数を読み取る指数関数の曲線・対数曲線・直線が交わる点を見れば、交差の回数がすなわち零点の個数になる。
  • 24.6.4 二分法の発想中間を取りながら半分ずつ絞り込む当てっこゲームのように、根を含む区間を毎回半分にして零点に迫っていく。
  • 24.6.5 二分法で近似解を求める区間を十分小さくなるまで縮めていけば、その方程式の近似解と誤差の範囲が手に入る。
  • 24.6.6 周期的な変化への準備べき乗と対数は一方向の上昇・下降を表すが、回り続ける風車や潮の満ち引きには、繰り返す関数が必要だ。それが三角法への道となる。
25三角比・三角関数7 モジュール · 35 ポイント
25.1直角三角形からスタート:鋭角の三角比レッスンを読む →
関数のアイデアをさらに発展させ、まず最もなじみ深い形である直角三角形の中で「角と辺の比」をつなぐしくみを作り、それを使って実際の高さや距離を測る方法を学びます。
  • 25.1.1 傾きと角度坂が急なほど登るのがきつくなるように、「縦の変化 ÷ 横の変化」という比が、その急さをそのまま表しています。
  • 25.1.2 正弦・余弦・正接の定義直角三角形の中の角を固定すると辺の比も決まる、だからその三つの比にそれぞれ名前をつけました:sinA、cosA、tanA です。
  • 25.1.3 特別な角の三角比の値30°、45°、60° はいわば「三つの便利な積み木」——sin・cos・tan の値を覚えておけば、その場でサッと答えが出せます。
  • 25.1.4 同じ角の三角比どうしの基本関係一つの角から生まれる三つの比はバラバラではなく、sin²A+cos²A=1 と tanA=sinA/cosA でしっかり結ばれています。
  • 25.1.5 直角三角形を解く一辺と一角がわかれば残りすべてを引き出せます——一本のカギで三角形全体を開くようなものです。
  • 25.1.6 仰角・俯角・方位角塔のてっぺんを見上げたり、船を見下ろしたりするとき、視線と水平線の間の角度が、実際の距離や高さへと直接変わります。
25.2角度を広げる:一般角と弧度法レッスンを読む →
「角は 0° から 90° の間にしかない」という制約を取り払い、何回転でも、どちらの向きにも回れる角を考えます。そして関数との相性が良いラジアンを導入して、単位円による定義への舞台を整えます。
  • 25.2.1 一般角:回転としての角度針が中心のまわりをぐるぐると回るイメージで——半回転でも数回転でも、右回りでも左回りでもよい——だから角はもう直角三角形の中に閉じ込められません。
  • 25.2.2 象限角と同位角針が止まった場所がどの象限に入るかで角の象限が決まり、ちょうど一回転分多く回れば同じ場所に戻るので、それらの角は 360° の整数倍だけ異なります。
  • 25.2.3 弧度法:弧の長さで角を測る度数の代わりに「弧が半径の何個分の長さか」で角を測ると、一周がちょうど弧の長さ 2π に対応します。
  • 25.2.4 度とラジアンの変換180° と π は同じ角の二通りの呼び方にすぎず、その対応さえわかれば自由に行き来できます。
  • 25.2.5 弧長と扇形の面積ピザを一切れ取ったとき、弧長 = 半径 × 角度(ラジアン)、面積 = ½ × 半径 × 弧長——ラジアンを使うからこそ公式がこんなにすっきりするのです。
25.3単位円上の三角関数と誘導公式レッスンを読む →
三角関数を直角三角形から単位円上の点の座標へとアップグレードし、どんな角にも対応できるようにします。そして円の対称性を活かして、誘導公式をまとめて導きます。
25.4三角関数のグラフと性質レッスンを読む →
単位円上の点の回転を「ほどいて」波線の曲線にし、周期・奇偶の対称性・増減・極値をしっかりつかみます。これがパラメータ変換や正弦定理・余弦定理への土台になります。
  • 25.4.1 正弦曲線の誕生単位円上の点を角に合わせて回転させ、その高さを点ごとにプロットすると、それらが結ばれてなめらかな正弦波になります。
  • 25.4.2 正弦と余弦のグラフと性質二つの波は互いに 1/4 周期だけ横にずれているだけで、どちらも 2π を周期とし、値は −1 から 1 の間に収まります。
  • 25.4.3 周期性と奇偶の対称性波は一定の長さごとに繰り返し、その長さが周期です。原点対称なら奇関数、y 軸対称なら偶関数になります。
  • 25.4.4 増減区間と極値山から谷までの間、曲線はひたすら上がるか下がるかのどちらかで、山の頂きが最大値、谷の底が最小値です。
  • 25.4.5 正接関数のグラフと性質tan は π を周期として、垂直漸近線に向かって無限大に飛んでいく曲線の連続として現れます。
25.5三角恒等式と変換レッスンを読む →
既知の角を合成して新しい角の値を求めるルールを積み上げます——加法定理から始めて倍角公式・補助角の形へ——これでごちゃごちゃした三角式を整理し、合成し、計算できるようになります。
  • 25.5.1 cos の加法定理二つの角を合わせた余弦は単純に足し算できません。cos(α±β)=cosαcosβ∓sinαsinβ で展開する必要があります。
  • 25.5.2 sin と tan の加法定理cos の加法定理をたどると、sin と tan の加法定理も自然に得られます。
  • 25.5.3 倍角公式β を α に置き換えると、加法定理がそのまま「角を二倍にした」公式 sin2α、cos2α、tan2α に変わります。
  • 25.5.4 半角・降次への利用cos2α の式を逆に使えば、sin² や cos² の「二乗」を一段下げることができ、積分や変形がしやすくなります。
  • 25.5.5 補助角の合成:二波を一つにasinx+bcosx は二つの波のように見えますが、Rsin(x+φ) という一つの波にまとめられます——振幅と位相だけですべてが語れる形です。
25.6y=Asin(ωx+φ) と単振動レッスンを読む →
正弦波の振幅・周期・位相という三つのダイヤルがそれぞれグラフをどう変えるかを理解し、ばねや音のような実際の往復運動を記述するために活用します。
25.7三角形を解く:正弦定理と余弦定理レッスンを読む →
三角関数を直角三角形から任意の三角形へと拡張し、二つの偉大な定理を使って辺と角を自在に変換できるようにします。この段階を締めくくり、次の「数列」へ計測可能な関係の土台を引き渡します。
  • 25.7.1 正弦定理どんな三角形でも、各辺はその対角の正弦と一定の比を保ちます:a/sinA=b/sinB=c/sinC。
  • 25.7.2 余弦定理これはピタゴラスの定理をレベルアップしたもの:角が直角でないとき、c²=a²+b²−2ab·cosC が「斜めになった分」の補正を加えます。
  • 25.7.3 与えられた条件と解の個数の判定どの辺と角が与えられているかによって、三角形が一つに決まるか・二つの解があるか・解なしかが変わるので、計算の前に条件をチェックします。
  • 25.7.4 三角形の面積公式二辺とその挟む角がわかれば、面積は ½·ab·sinC——正弦が「角の開き」を面積に変換してくれます。
  • 25.7.5 測量と実際の応用川の幅・山の高さ・船の位置——実際の問題を三角形として描き、二つの定理で解きます。
26数列6 モジュール · 33 ポイント
26.1関数から数列へ:順番に並ぶ数レッスンを読む →
すでに知っている関数を整数の入力だけに絞ると、数列・一般項・漸化式という基本的な言葉が生まれる。
  • 26.1.1 数列とは何か列に並んで順番に数える人たちのように、数が一つひとつ順に並んだものが数列 {aₙ} だ
  • 26.1.2 項とその位置列の n 番目の人が第 n 項であり、各位置 n に対して値 aₙ が対応している
  • 26.1.3 数列は特別な関数入力を 1, 2, 3, … だけに限った関数を考えると、その出力の並びが数列 aₙ=f(n) になる
  • 26.1.4 一般項の公式どの位置からでもその値を求めるレシピで、aₙ=(n の式)と書かれる
  • 26.1.5 漸化式値を直接書く代わりに、次の項が前の項からどう来るかを aₙ₊₁=f(aₙ) と表す
  • 26.1.6 増加・減少とグラフ各項を一列の孤立した点としてプロットすれば、点が上がっているか下がっているかが一目でわかる
毎回一定の幅ずつ増える数列を学び、一般項・重要な性質・初項から第 n 項までの和を習得する。
毎回一定の倍率で変化する数列を学び、一般項・重要な性質・和・そして極限の直観を習得する。
26.4数列の和を求める一般的な方法レッスンを読む →
等差・等比以外の場合に対して、複雑な数列を和が求められる形に変える「分割」「分裂」「ペアリング」「消去」の技を習得する。
26.5数学的帰納法レッスンを読む →
すべての正の整数 n に対して成り立つべき命題に対して厳密な証明の道具を与え、これまでに求めた一般項・和の公式に立ち返る。
26.6数列の実際の応用とその先へレッスンを読む →
数列のモデルを使って成長や蓄積の問題に取り組み、値に近づくという考え方をベクトルや極限に向けて先へつなぐ。

Ⅴ · ベクトル・空間・複素数

27平面ベクトル5 モジュール · 31 ポイント
27.1数から「向きをもつ量」へレッスンを読む →
大きさだけをもつ数列の数を足がかりに、大きさと向きの両方をもつベクトルを導入し、基本的な考え方と描き方を身につける。
27.2ベクトルの加法・減法・スカラー倍レッスンを読む →
加法・減法・スカラー倍という三つの線形演算を矢印の図で定義し、それらを支配する規則を学ぶ。
  • 27.2.1 加法の三角形の法則まず a に沿って進み、続けて b に沿って進む。出発点から到着点への一直線の矢印が和 a+b である。
  • 27.2.2 加法の平行四辺形の法則同じ点から二つの力が引っ張るとき、それらを辺とする平行四辺形をつくると、対角線が合力 a+b になる。
  • 27.2.3 ベクトルの減法a−b は b の先端から a の先端へ向かう矢印で、a+(−b) と同じことである。
  • 27.2.4 スカラー倍λa は a を λ 倍に引き伸ばす。λ が負なら矢印は反転し、長さは |λ||a| になる。
  • 27.2.5 共線ベクトルの定理b が a と同じ向きに平行であることは、b=λa となる λ がただ一つ存在することと完全に同値である。
  • 27.2.6 線形演算の規則加法は交換・結合が自由にでき、スカラー倍は分配できる。だから普通の数と同じくらい気楽に式を変形できる。
27.3基本定理と座標への移行レッスンを読む →
平行でない二つのベクトルを土台にして任意のベクトルを表し、座標を導入することで幾何の操作をただの計算に変える。
27.4内積:角度と垂直性レッスンを読む →
二つのベクトルをかけて一つの数にする演算を導入し、なす角・射影・垂直になる条件をとらえる。
  • 27.4.1 ベクトルのなす角と射影同じ始点から出た二本の矢印が開く角がなす角で、一方が他方に落とす影が射影である。
  • 27.4.2 内積の定義長さどうしを掛け、その間の角の余弦を掛けると一つの数になる。a·b=|a||b|cosθ で、二つがどれだけ「そろっているか」を表す。
  • 27.4.3 内積の幾何学的な意味a·b は a の長さと、b を a の向きに射影した長さの積に等しく、その符号が角の鋭鈍を教えてくれる。
  • 27.4.4 座標による内積座標を使えばさらに簡単で、a·b=x₁x₂+y₁y₂、掛けて足すだけで答えが出る。
  • 27.4.5 内積で長さと角を求めるベクトルを自分自身と内積し平方根をとると長さ |a|=√(a·a)、cosθ の式を変形すると角が求まる。
  • 27.4.6 垂直の判定二本の矢印が直角に交わることと、内積がゼロになること a·b=0、座標でいえば x₁x₂+y₁y₂=0 は同値である。
  • 27.4.7 規則と注意点内積は交換・分配ができるが、「ベクトルを両辺から消す」ことは絶対にしてはいけない。普通の掛け算ではないからだ。
27.5ベクトルを使いこなす:幾何と物理への応用レッスンを読む →
ベクトルを道具として、幾何の定理を証明し、長さや角を計算し、力や速度を扱い、空間ベクトルへの橋渡しをする。
28空間図形と投影7 モジュール · 36 ポイント
28.1平面から空間へ:立体を見る目を養うレッスンを読む →
平面図形の知識をもとに立体の形を直感的につかみ、紙の上にスケッチや投影図として描く方法を学び、さらにその図から立体を復元する。
  • 28.1.1 平面から空間へ紙に描かれた図形が立ち上がる:平面にもう一つの方向、高さを加えると、三次元の世界へ足を踏み入れたことになる。
  • 28.1.2 基本的な立体との出会い積み木の箱から一つひとつ名前を確認するように:角柱、角錐、角錐台、円柱、円錐、円錐台、球を順に見ていこう。
  • 28.1.3 角柱と円柱同じ形のカードを積み重ねると角柱になり、長方形をぐるりと回すと円柱になる。どちらも底面と側面の組み合わせでできている。
  • 28.1.4 角錐・角錐台・回転体角錐は大ピラミッドのように頂点に向かって細くなり、その先端を平らに切ると角錐台になる。ある図形を軸の周りに回転させると回転体が生まれる。
  • 28.1.5 立体のスケッチ:斜投影法平面の絵に立体感を出すには、水平方向の長さはそのまま、奥行き方向は半分にして斜めに傾ける。これが斜投影法のコツだ。
28.2投影と三視図:立体を「写真に撮る」レッスンを読む →
投影の考え方をもとに三視図がどこから来るのかを理解し、三視図を描いたり三視図から立体を復元したりする力を身につけ、それを使って測定値を求める。
  • 28.2.1 投影とは何かランプが壁に物の影を映す:光線が平行なら平行投影、正面から垂直に当たるなら正射影(正投影)と呼ぶ。
  • 28.2.2 三視図の由来正面・側面・真上から一枚ずつ「写真」を撮ると、正面図・側面図・平面図の三視図ができあがる。
  • 28.2.3 立体の三視図の描き方長さを揃え、高さを水平に保ち、幅を一致させる:三視図は互いに寸法が一致する三人兄弟のようなものだ。
  • 28.2.4 三視図から立体を復元する三枚の写真を与えられたら、逆向きに考えて実物を探る。三方向の輪郭を頭の中で組み合わせて立体を再構成しよう。
  • 28.2.5 三視図と測定三視図から真の辺の長さや高さを読み取り、表面積や体積を計算する。
28.3展開図と表面積レッスンを読む →
展開図を使って立体の表面を平面に広げ、表面積の問題をすでに知っている平面の面積計算に変換する。
  • 28.3.1 立体の展開図箱の辺に沿って切り開いて平らに広げると、立体の「皮」が一枚の平面図形になる。これが展開図だ。
  • 28.3.2 角柱・円錐・円錐台の展開円柱の側面は長方形に、円錐の側面は扇形に広がる。その扇形の弧の長さは底面の円周に戻っていく。
  • 28.3.3 角柱・角錐の表面積表面積はすべての面の面積の合計。側面積と底面積を足し合わせれば全体が求まる。
  • 28.3.4 円柱・円錐・円錐台の表面積側面積の公式は展開図から直接導ける:円柱は 2πrl、円錐は πrl、円錐台は大きい円から小さい円を引いたものになる。
  • 28.3.5 球の表面積オレンジの皮が球を包む様子をイメージして、S = 4πr² を覚えよう。ちょうど大円四つ分の面積だ。
28.4体積とカバリエリの原理:どれだけ入るかレッスンを読む →
断面積が等しく高さが等しければ体積も等しいという原理から出発し、角柱・円錐・球の体積公式がなぜ成り立つのかを、丸暗記ではなく納得しながら理解する。
  • 28.4.1 体積の直感容器に水を注いだときの水の量が体積。まずは直方体から始めよう:V = 縦 × 横 × 高さ。
  • 28.4.2 カバリエリの原理高さが同じで、どの水平面でも断面積が一致する二つの本の積み重ねは、同じ厚さになる:高さと断面積が等しければ体積も等しい。
  • 28.4.3 角柱・円柱の体積カバリエリの原理を使って立体をまっすぐに立てると、底面積 × 高さが体積になる:V = Sh。
  • 28.4.4 円錐・角錐の体積底面と高さが等しい三つの円錐をぴったり組み合わせると一つの角柱になるから、円錐はその三分の一:V = ⅓Sh。
  • 28.4.5 球の体積カバリエリの原理で半球と「円柱から円錐をくりぬいた立体」を比べると、V = 4/3πr³ が導かれる。
28.5空間における点・直線・平面:三者の関係レッスンを読む →
空間の位置関係を表す言葉と基本事項を身につけ、点・直線・平面の交わり方や平行の関係を整理することで、平行と垂直の判定の土台を作る。
28.6空間における平行:判定と性質レッスンを読む →
直線と直線、直線と平面、平面と平面の平行の判定条件と性質を体系的に身につけ、それらを自在に使いこなせるようにする。
  • 28.6.1 直線と平面の平行の判定平面の外にある直線は、平面内のある直線と平行であれば、その平面全体とも平行になる。
  • 28.6.2 直線と平面の平行の性質直線が平面と平行なら、その平面を別の平面で切ったとき、交わってできる直線はもとの直線と平行になる。
  • 28.6.3 二平面の平行の判定一方の平面に、交わる二直線があってそれぞれが他方の平面と平行なら、二つの平面は平行だ。
  • 28.6.4 二平面の平行の性質平行な二平面を第三の平面で切ると、二つの交線は常に平行になる。スライスされた食パンの二枚の切り口のようなものだ。
  • 28.6.5 平行の種類の変換直線と直線、直線と平面、平面と平面の平行は互いに行き来できる:空間での平行を証明するにはこの三者を自在に乗り換えることが多い。
28.7空間における垂直:判定と性質レッスンを読む →
直線と直線、直線と平面、平面と平面の垂直の判定条件と性質、および重要な角を身につけ、純粋な幾何的アプローチを完成させ、この先のベクトル法へとつなげる。
29空間ベクトルと空間図形5 モジュール · 29 ポイント
29.1平面ベクトルから空間へ — 空間ベクトルと線形演算レッスンを読む →
平面ベクトルでおなじみの「矢印」を三次元に持ち込み、空間における加法・減法・スカラー倍、そして共線・共面の判定を学ぶ。前の段階で培った立体図形の感覚を土台に、一歩先へ踏み出そう。
  • 29.1.1 空間の矢印前の段階で使った直方体の中に向きのある矢印を引けば、それが空間ベクトル a だ — 大きさと方向の両方を持っている。
  • 29.1.2 空間ベクトルの加法と減法一本の辺をたどり、次の辺をたどる——「頭から尻へ」とつなげた旅の合計が a+b であり、平行四辺形の法則はここでもそのまま使える。
  • 29.1.3 空間ベクトルのスカラー倍矢印を引き伸ばしたり裏返したりすること。λ倍すれば長さが λ 倍の λa になり、λ の符号が向きを決める。
  • 29.1.4 共線ベクトルと方向の判定同じ直線上を指す二つの矢印は一つの方向を共有し、b=λa と書ける——これが共線の意味そのものだ。
  • 29.1.5 共面ベクトルの定理三本の矢印が一枚の紙の上に並べられるなら、p=xa+yb が成り立ち、それらを共面と呼ぶ。
  • 29.1.6 空間ベクトルの内積二本の矢印の挟む角が小さいほど「息が合っている」。a·b=|a||b|cosθ は、その息の合い具合をそのまま数字にしたものだ。
29.2空間に座標格子を置く — 基底定理と座標レッスンを読む →
共面でない三つのベクトルを「骨格」として空間のあらゆるベクトルを表し、三次元座標系を立ち上げてベクトルも点も三つの数で扱えるようにする。以降の計算の土台を整える。
29.3ベクトルで平行と垂直を見る — 方向ベクトルと法線ベクトルレッスンを読む →
直線と平面を「方向ベクトル」と「法線ベクトル」という二つの便利な鍵に変換し、ベクトルの共線・垂直を使って直線と平面の間の平行・垂直を判定する。
29.4ベクトルで角を測る — 直線・平面のなす角と二面角レッスンを読む →
方向ベクトルと法線ベクトルの角の公式を使い、抽象的な空間の角を座標計算に変換する。直線間・直線と平面・二面角を体系的に求めよう。
29.5ベクトルで距離を計算する — 点と平面の距離と総合モデリングレッスンを読む →
射影の考え方を使って点から平面への距離を求め、座標軸の設定・座標の代入・ベクトルの算出という一連の手順を整理する。次の段階の解析幾何へつながる橋も渡ろう。
30解析幾何7 モジュール · 36 ポイント
30.1ベクトルから座標へ:解析幾何のはじまりレッスンを読む →
前の段階のベクトルの考え方を引き継ぎ、図形を座標と方程式で表すという大きなアイデアを育て、平面の道具立てをおさらいする。
30.2直線:方向・傾き・方程式レッスンを読む →
直線の急さからはじめ、傾きとさまざまな直線の方程式の形を身につけ、座標平面上のどんな直線でも式で書き表せるようにする。
30.32直線の関係:平行・垂直・交点・距離レッスンを読む →
直線どうしの関係を調べ、位置関係を判断し、交点を求め、距離を計算して、直線に関する道具箱を完成させる。
30.4円:方程式と位置関係レッスンを読む →
1点から等距離にある点の集合を方程式で表し、円の2つの形を身につけ、直線や他の円との接線・交線の関係を判断する。
  • 30.4.1 円とはどんな軌跡か糸の一端を固定してもう一端をぐるりと回すと、中心から同じ距離 r にあるすべての点が円を描く。
  • 30.4.2 円の標準形方程式中心 (a,b) と半径 r を宣言するだけで (x−a)²+(y−b)²=r² が得られる。
  • 30.4.3 円の一般形方程式x²+y²+Dx+Ey+F=0 のように展開されて混ざり合った形でも、平方完成すれば中心と半径が取り出せる。
  • 30.4.4 直線と円:離れる・接する・交わる中心から直線までの距離 d と半径 r を比べると、どちらが大きいかで接するか交わるかが決まる。
  • 30.4.5 2つの円の位置関係2つの輪が近づいていくとき、中心間の距離 d を半径の和や差と比べることで、外れ・外接・交わり・内接・内包の5つの場合に分類できる。
  • 30.4.6 接線と弦の長さ円の外の点から2本の接線が腕のように伸びる。弦は垂線で2等分されるので、d と r で直角三角形を作って弦の長さを求める。
30.5楕円:平たく引き伸ばされた円レッスンを読む →
2つの固定点への距離の和が一定という性質から楕円を導入し、標準形方程式を作り、幾何的な性質を読み取る。
30.6双曲線:距離の差が一定な軌跡レッスンを読む →
2つの固定点への距離の差が一定という性質から双曲線を導入し、標準形方程式・漸近線・離心率を身につける。
30.7放物線と円錐曲線の統一的な見方レッスンを読む →
放物線を導入し、焦点と準線への等距離という性質と離心率によって3つの曲線を1つの体系に貫き通し、座標の方法をしめくくる。
31複素数6 モジュール · 25 ポイント
31.1解析幾何から「解けない方程式」へレッスンを読む →
前のステージの座標幾何を受け継ぎ、実数の数直線だけでは本当に行き詰まるところから出発して、虚数単位と複素数という考え方を導入します
  • 31.1.1 数直線上に見つからない点こんなイメージです:x²=−1 は数直線上のどこにも答えがありません。「二乗したら負になる長さはどれか」と聞くようなもの——だから i²=−1 という規則をもつまったく新しい数 i を発明することになります
  • 31.1.2 虚数単位 i の誕生こんなイメージです:「−1 の平方根」に i という名前をつけます。数直線の上には住んでいませんが、i²=−1 というたった一つの規則があれば、それ以外はすべてこれまでどおり使えます
  • 31.1.3 複素数の形:a+biこんなイメージです:実数に小さな「虚数のあまり」をくっつけると考えてください——複素数はすべて a+bi と書け、a が実部、b が虚部です
  • 31.1.4 複素数の等しさと整理の仕方こんなイメージです:二枚の身分証が同一人物と認められるのは実部と虚部の両方が一致するときだけ。b=0 なら実数、a=0 なら純虚数になります
31.2複素数を平面に描く:複素数平面レッスンを読む →
前のステージから借りてきた座標平面に複素数それぞれの「住所」を与え、記号から見える点や矢印に変えていきます
31.3複素数の四則演算レッスンを読む →
足し算・引き算・掛け算・割り算の規則を作り上げ、代数的に計算する方法と、加減算の幾何学的な意味を両方つかんでいきます
  • 31.3.1 加減算:矢印を端と端でつなぐこんなイメージです:ベクトルと同じように、実部は実部、虚部は虚部を合わせるだけ。幾何学的には矢印をつなぎ合わせることで、(a+bi)±(c+di) になります
  • 31.3.2 乗算:i²=−1 と置き換えるだけこんなイメージです:括弧を展開するように掛け算すれば、i² が出てくるたびに −1 に換えればよく、自然と (ac−bd)+(ad+bc)i に落ち着きます
  • 31.3.3 i の累乗の周期こんなイメージです:i、−1、−i、1 が四季のようにぐるぐる回り、4 ステップごとに繰り返します。だから iⁿ は n を 4 で割ったあまりだけ見ればよいのです
  • 31.3.4 除算:複素数流の分母の有理化こんなイメージです:分母から i を追い出すには、共役複素数を分子・分母の両方にかけて分母を実数に「洗い流し」、あとは実部と虚部に分けます
31.4共役複素数と絶対値:鏡像のペアレッスンを読む →
共役複素数と絶対値の関係を体系的に身につけ、複素数を扱う中心的な道具として使いこなせるようにします
31.5複素数の三角形式と幾何学的な意味レッスンを読む →
複素数を「座標の住所」から「長さ+方向」へと格上げし、掛け算と割り算が実は回転とスケーリングであることを明らかにして、より深い内容への足がかりにします
31.6複素数と方程式:すべての根を現すレッスンを読む →
複素数を使って実係数方程式の根を完全に求め、かつて負の判別式があきらめを意味していた場面を取り戻し、数え上げと多項式への道を開きます
  • 31.6.1 負の判別式はもう行き詰まりではないこんなイメージです:Δ<0 のとき平方根の中に負の数が入り、かつては「解なし」と呼んでいましたが、i を一筆書けば根は複素数平面にきちんと現れます
  • 31.6.2 実係数方程式の複素数の根こんなイメージです:√(負の数) を i√(正の数) と書き直せば、二次方程式は常に二つの複素数の根をもち、x=(−b±i√(−Δ))/(2a) となります
  • 31.6.3 複素数の根は対で現れる:共役な根こんなイメージです:実係数方程式の複素数の根は、必ず鏡像のペアとしてやってきます。a+bi が根なら、a−bi も必ず根です
  • 31.6.4 二次方程式の根の全体像こんなイメージです:Δ が正・ゼロ・負のいずれであっても、二次方程式は常に二つの根をもちます(重根を含む)。複素数のおかげで「根の個数」がついて完全に統一されます
  • 31.6.5 場合の数と多項式へこんなイメージです:どの根も消えなくなったのだから、「何種類、それぞれ何個」を数えるのが自然な次のステップ——場合の数・順列・組合せへと向かいます

Ⅵ · 場合の数・確率・統計

32場合の数・順列・組合せ・二項定理4 モジュール · 25 ポイント
32.12つの数え方の原則:すべての数え方の出発点レッスンを読む →
「種類で分けるなら足す、順番に選ぶなら掛ける」という2つの基本的な考え方を身につけ、ある問題が「分類」なのか「手順」なのかを見極める力をつける。順列と組合せの土台を作る。
  • 32.1.1 なぜ数え方を学ぶのか複素数から「単純に数える」世界に戻ってみよう。すべてを書き並べることはできるけれど多すぎるとき、全部列挙せずに個数Nを求める方法が必要になる
  • 32.1.2 加法の法則(場合分けで数える)電車かバスか、どちらかに乗って出かけられる。選択肢は重ならず、それぞれ独立に数えられるので、合計は場合の数を足すだけ。N = m1 + m2 + ...
  • 32.1.3 乗法の法則(手順を踏んで数える)シャツとズボンを組み合わせるのは2つの手順で、どちらも選んで初めて1つのコーディネートが完成する。だから個数は手順を掛け合わせる。N = m1 × m2 × ...
  • 32.1.4 「場合分け」か「手順」か?一つ選べば完結するなら足す、複数の選択を順に経て完結するなら掛ける。問いはただ一つ、タスクが「または」か「かつ」かだ
  • 32.1.5 樹形図と列挙選択をすべて枝として書いた樹形図を描き、葉の数を数える。そして足し算と掛け算で求めた答えと一致するか確かめよう
  • 32.1.6 2つの法則を組み合わせるナンバープレート、パスワード、経路の問題:まず大きな場合に分け、それぞれの場合の中で手順を踏む。場合と手順を入れ子にして考える
32.2順列:順序も大切なときレッスンを読む →
並べる順序があるときの数え方を理解し、順列の公式と階乗をマスターして、制限のある順列問題を見抜く力をつける。
  • 32.2.1 順列とは何か何人かを選んで、さらに一列に並べる。誰が前で誰が後ろかで違う並び方になる。このような「順序のある選び方」を順列という
  • 32.2.2 順列の公式 A(n,m)n人の中からm人を並べるとき、1番目はn通り、2番目はn-1通り、…と続く。これを掛け合わせたものが順列の個数 A(n,m)
  • 32.2.3 階乗と全順列n人全員を一列に並べ、nから1まで掛け下ろしたものが n!(n の階乗)。これが最も完全な順列だ
  • 32.2.4 制限のある順列(その1)先頭に必ずいなければならない人、最後にいてはいけない人:「特別な場所・特別な人」を先に決めてから残りを並べる
  • 32.2.5 制限のある順列(その2):隣接と分離2人が必ず隣り合わなければならないなら、2人を1つのブロックに「束ねる」。逆に隣り合ってはいけないなら、他の人を先に並べてから「すき間」に「はめ込む」
  • 32.2.6 順列の複合問題数字を並べて整数を作る、特定の順序を固定した並べ方など:制限ごとに「どの手順を先にするか」に読み替え、順列の公式を当てはめる
32.3組合せ:誰を選んだかだけが大事レッスンを読む →
順列と組合せの違いを見分け、組合せの公式と2つの重要な性質をマスターして、制限のある組合せや単純な分配の問題を解く。
  • 32.3.1 組合せとは何か握手やチームを選ぶとき、グループが決まれば終わりで誰が先かは関係ない。このような「順序のない選び方」を組合せという
  • 32.3.2 組合せの公式 C(n,m)組合せは、順列から内部の並べ方の重複を除いたもの。A(n,m) を m! で割れば C(n,m) が得られる
  • 32.3.3 組合せの2つの性質m個を選ぶことは「残りn-m個を除く」ことと同じだから C(n,m) = C(n,n-m)。さらに C(n+1,m) = C(n,m) + C(n,m-1) が成り立つ
  • 32.3.4 順列と組合せの見分け方「並べ方を変えても同じ選び方か?」とだけ問えばよい。そうなら組合せ、そうでなければ順列だ
  • 32.3.5 制限のある組合せ「必ずこの人を含む」「多くてもこれだけ」:場合分けで直接数えるか、「全体から条件を満たさないものを引く」補集合の考え方で解く
  • 32.3.6 分組と分配の問題人をいくつかのグループに分け、役割を割り当てる。グループの人数が同じとき、区別のない同じグループが重複して数えられないよう、グループ数の階乗で割る
32.4二項定理とパスカルの三角形レッスンを読む →
組合せの数を使って (a+b)^n の展開を説明し、一般項と係数のパターンをマスターして、パスカルの三角形とのつながりを理解する。次の確率の段階で登場する二項分布への橋渡しをする。
  • 32.4.1 (a+b)^n の展開から始めようn個の (a+b) を一つずつ掛け合わせていくと、各項はそれぞれの括弧から「aかb」を選ぶ選び方の1通りに対応している
  • 32.4.2 二項定理各項の係数は、「n個の括弧のうちbを選ぶ括弧の個数k」に対する組合せの数 C(n,k) そのもの。これが二項展開だ
  • 32.4.3 一般項 T(k+1)一般項 T(k+1) = C(n,k)·a^(n-k)·b^k を使えば、全部を展開しなくても1つの項を直接取り出せる
  • 32.4.4 二項係数の性質係数は両端で小さく中央で大きく、左右対称で、すべて足すとちょうど 2^n になる(a=b=1 と代入すれば確かめられる)
  • 32.4.5 パスカルの三角形「各数はその肩の上にある2数の和」という数の三角形で、各行がちょうど (a+b)^n の係数の並びになっている
  • 32.4.6 特定の項や係数を求める定数項や特定の冪の係数を求めるには、一般項のxの指数を目的の値と等しいと置き、kを求めて代入する
  • 32.4.7 確率へ向けて:成功と失敗の展開aとbが「成功」と「失敗」の確率を表すとき、(p+q)^n の各項は次の段階で登場する二項分布の予告になっている
33確率8 モジュール · 34 ポイント
33.1ランダムな現象と確率の誕生レッスンを読む →
「結果がわからない」ランダムな現象からスタートし、「どれくらい起こりやすいか」を数で表す確率を積み上げていく
  • 33.1.1 ランダムな現象と標本空間コインを投げる前は表か裏かわからない。起こりうる結果をすべて一つの袋に入れたもの、それが標本空間Ωだ
  • 33.1.2 ランダムな事象「偶数の目が出る」というのは結果の説明にすぎず、袋の中から該当する部分を取り出したもの、それが事象Aだ
  • 33.1.3 頻度:千回試してその割合を見るコインを千回投げて表が出た割合を見てみよう。その実測値が頻度f = m/nであり、回数が増えるにつれて安定してくる
  • 33.1.4 頻度から確率へ頻度はぶれながらも、最終的には一つの数値に近づいていく。その「落ち着き先」が確率P(A)、つまりその事象が本来持つ起こりやすさだ
33.2古典的確率:数えることで答えを出すレッスンを読む →
すべての結果が同様に確からしいとき、確率を求めることを「数える」作業に変える
33.3事象の演算と関係レッスンを読む →
事象を足したり引いたりできる集合として扱い、加法定理と互いに排反・余事象の言葉を身につける
33.4独立事象と条件付き確率レッスンを読む →
「互いに影響しない」と「一方を知った上でもう一方を見る」を区別し、乗法定理・条件付き確率・全確率の公式を習得する
  • 33.4.1 独立事象今日のコイン投げは昨日のことを覚えていない。事象が互いに影響しないとき、確率をただ掛け合わせればよい。P(A∩B) = P(A)P(B)
  • 33.4.2 条件付き確率出た目が偶数だとわかった上で、それが6かどうかを問う。舞台を偶数の目だけに絞り込むのが条件付き確率P(B|A) = P(A∩B)/P(A)だ
  • 33.4.3 乗法定理1枚引いて戻さずにもう1枚引くとき、二つのステップの確率をつなぎ合わせる。P(A∩B) = P(A)·P(B|A)
  • 33.4.4 全確率の公式球が箱1・2・3のどれかから出てくるとき、各箱の割合で重み付けして足し合わせる。P(B) = ΣP(Aᵢ)P(B|Aᵢ)
  • 33.4.5 ベイズの公式への入り口白玉を引いたとわかったとき、それがどの箱から来た可能性が高いかを逆向きにたどる。結果から原因を探るのがP(Aᵢ|B)だ
33.5シミュレーションによる確率の推定レッスンを読む →
直接計算が難しいときは、乱数と繰り返し試行で確率を「試してみる」。頻度のアイデアが息づく
33.6確率変数と分布表レッスンを読む →
ランダムな結果に数字のラベルを貼り、分布表を使って各値の起こりやすさを余すところなく捉える
  • 33.6.1 離散確率変数「サイコロ2個の和」や「引いた不良品の数」を一つの数Xとして記録する。Xはランダムに変わる
  • 33.6.2 分布表Xがそれぞれの値をとる確率を一覧にした表。確率変数に「可能性のメニュー」を与えるようなものだ
  • 33.6.3 分布表の性質メニューの確率はすべて非負であり、合計するとちょうど1になる。それ以上でも以下でもない
33.7期待値と分散レッスンを読む →
確率変数を二つの数でまとめる:平均的にどこに落ち着くか、どれくらい揺れるか。統計での標本の数値への橋渡しとなる
  • 33.7.1 数学的期待値何度も繰り返したとき1回あたり平均いくら手に入るか。確率で重み付けした平均が期待値E(X) = Σxᵢpᵢだ
  • 33.7.2 期待値の性質結果をすべて2倍にして一定のボーナスを加えると、期待値もそのまま変換される。E(aX+b) = aE(X)+b
  • 33.7.3 分散と標準偏差結果が平均に集まっているか大きく揺れるかを、平均からの差の2乗で測るのがD(X)。その平方根が標準偏差だ
  • 33.7.4 分散の性質と活用期待値が同じ二つのプランなら、分散の小さい方が安定している。リスクを比べて判断するときに役立つ
33.8代表的な分布と正規分布レッスンを読む →
三つの古典的な分布モデルを知り、離散から連続へと踏み出して、統計での母集団分布の土台を作る
  • 33.8.1 二点分布一回の試行で成功か失敗かだけ。Xは0か1をとる、すべての分布の最もシンプルな積み木だ
  • 33.8.2 二項分布同じ試行を独立にn回繰り返して成功回数を数える。X~B(n,p)、その確率は二項展開のちょうど一つの項になる
  • 33.8.3 二項分布の期待値と分散成功率pの試行をn回繰り返せば平均np回成功する。E(X)=npとD(X)=np(1−p)にそのまま代入できる
  • 33.8.4 超幾何分布不良品M個を含むN個の中からn個を一度に引いて不良品の数を数える。元に戻さないため、場合の数(組合せ)で計算する
  • 33.8.5 連続確率変数と密度曲線身長や体重は任意の実数値をとれるので、確率は特定の1点ではなく曲線の下の面積として読む
  • 33.8.6 正規分布数え切れない小さな要因が積み重なると、中央が高く両端が低いベル型の曲線が現れる。平均μと標準偏差σがその幅と位置を決める
  • 33.8.7 3σルールと正規分布の応用データのほぼすべてが平均から3σ以内に収まり、それを外れると「異常」と見なされる。統計的判断の土台がここで静かに用意される
34統計7 モジュール · 39 ポイント
34.1データの出発点:収集と標本抽出レッスンを読む →
データで問いに答える習慣を身につけ、データがどこから来るか・偏りなく標本を取る方法を理解し、この先すべての学習の土台となる「素材」を整える
  • 34.1.1 なぜ統計をするのか確率は「まだ起きていない明日」を計算し、統計は「すでに起きた昨日」を読み解く;数値の山 x₁,…,xₙ をひとつの結論へ変える術だ
  • 34.1.2 母集団・個体・標本鍋のスープが塩辛いか知りたければ一口すくって味見すればよい;その一口が標本、鍋全体が母集団 N だ
  • 34.1.3 全数調査と標本調査全員を調べるのが全数調査、一部だけ聞くのが標本調査;標本の大きさを n と書き、大きいほど真の値に近づく
  • 34.1.4 単純無作為抽出全員の名前を紙に書いてくじに折り、誰でも同じ確率で引けるように引く、それが単純無作為抽出だ
  • 34.1.5 層別抽出と系統抽出男女に分けてからそれぞれ比例的に引くのが層別抽出、k 番目おきに取るのが系統抽出だ
  • 34.1.6 代表性と偏りバスケットコートだけで身長を聞けば結果は高めに偏る;標本が偏れば結論も偏る
34.2データを「見る」:グラフと図レッスンを読む →
データの種類に合ったグラフを選び、正しく読み取り、誤解を招く図に気をつける力を養い、ごちゃごちゃしたデータを一目でわかるようにする
34.3データの中心はどこか:代表値レッスンを読む →
数値の山をたった一つの数で表す方法を学び、平均・中央値・最頻値とそれぞれの長所・短所を習得して、どれをいつ使うかを見極める
  • 34.3.1 平均値全員のお金を集めて等分に配り直したとき一人ひとりが受け取る額が平均値 x̄ = (Σxᵢ)/n だ
  • 34.3.2 中央値全員を一列に並べて真ん中に立つ人の値;偶数のときは真ん中ふたりの平均を取る
  • 34.3.3 最頻値最もよく登場する値;よく売れる靴のサイズはそのサイズの最頻値だ
  • 34.3.4 三つの比較と使い分け億万長者が小さな店に入ると平均給与が跳ね上がる;極端な値がある場合、中央値のほうが実態を正確に表す
  • 34.3.5 加重平均期末試験が宿題より重みを持つとき、重みをかけて計算する;x̄ = Σwᵢxᵢ、各 wᵢ はその項目の重みだ
34.4データの形と広がり:分位数と散布度レッスンを読む →
分布を「位置」と「ばらつき」の両面から表し、四分位数・範囲・分散・標準偏差を身につけ、箱ひげ図と散布度の比較への道を開く
34.5標本から全体を見る:統計的推測の入口レッスンを読む →
小さな標本が大きな母集団を代弁できる理由を理解し、推定・標本変動の考えを築き、相関と検定への地盤を固める
34.62 つの変数を一緒に見る:相関と回帰レッスンを読む →
1 変数から対データへと進み、相関を描写し、直線を当てはめ、予測に使い、相関は因果ではないことを理解する
  • 34.6.1 対データと散布図身長と体重をペアにして点で打つと、点の群れの流れが 2 つの変数の関係を教えてくれる
  • 34.6.2 正の相関・負の相関・無相関右上がりに流れる点群は正の相関、右下がりは負の相関、四方八方に散れば関係はほとんどない
  • 34.6.3 相関係数 r−1 から 1 の間の一つの数で線形関係の強さを測る;端に近いほど直線に近い
  • 34.6.4 単回帰直線点の群れに最もよく沿う直線 ŷ = b̂x + â を引き、全体のずれをできる限り小さくする
  • 34.6.5 最小二乗法の考え方各点から直線への縦の距離の二乗の和を最小にしたとき、その直線がはじめて傾向を公正に表す
  • 34.6.6 回帰による予測と残差x を代入して予測値 ŷ を得る;実測値と予測値のずれが残差であり、残差が小さいほど当てはまりが良い
  • 34.6.7 相関は因果でないアイスクリームの売上と水難事故の件数は同時に増えるが、真の犯人は夏の暑さだ;関連があっても原因があるとは限らない
34.7カテゴリーデータの関連:独立性の検定レッスンを読む →
対になったカテゴリーデータを扱い、分割表とカイ二乗統計量で 2 つの特性が関連しているかを判定し、推測的な考え方を論理的判断へと橋渡しして次の段階へ進む

Ⅶ · 論理・解析・その先へ

35論理と量化記号5 モジュール · 22 ポイント
35.1「真か偽か」から命題へレッスンを読む →
データから結論を導く経験を、真か偽かをはっきり判断できる「命題」へと昇華させ、論理の基本的な対象と言葉を整える。
  • 35.1.1 命題とは何か確かに真か偽かを言い切れる文だけが対象になる:真偽値がはっきり定まる主張を命題 p と呼ぶ。
  • 35.1.2 仮定と結論文を「もし……ならば……」に分割する:前半が仮定 p、後半が結論 q。
  • 35.1.3 真の命題と偽の命題反例が一つあれば崩れる:p が真であるのは反例が存在せず、すべてが成り立つときだけ。
  • 35.1.4 命題の言い換え同じ内容を別の形で述べる:日常的な文を標準形「p ならば q」に整理する。
35.2十分条件・必要条件・必要十分条件レッスンを読む →
仮定と結論の関係を「それがあれば十分か、なければだめか」という視点で捉え、三種類の条件を見分けることを学ぶ。
  • 35.2.1 十分条件「それがあれば十分」:p が成り立てば q が保証される。p⇒q と書き、p は q の十分条件。
  • 35.2.2 必要条件「それがなければ話にならない」:q が成り立つためにはまず p が必要。q⇒p と書き、p は q の必要条件。
  • 35.2.3 必要十分条件「あれば十分、なければ不可」:p と q が互いに保証し合い、p⇔q で完全に同値。
  • 35.2.4 条件を集合で見る小さい円が大きい円の中に収まる:p の領域が q の領域に包まれるとき、小さい方が十分、大きい方が必要。
  • 35.2.5 条件の種類を判定する各方向を一度ずつ確かめる:p⇒q か、q⇒p か、両方かを確認し、十分・必要・必要十分を判定する。
35.3すべてと存在レッスンを読む →
「全員がそうだ」と「少なくとも一人はそうだ」を区別し、二つの量化記号とその記号表現を導入する。
35.4否定:逆の言い方レッスンを読む →
命題の否定、とりわけ量化記号を含む命題の否定パターンを身につけ、これから先の厳密な推論の土台を築く。
  • 35.4.1 命題の否定文全体をひっくり返す:p の否定は ¬p と書き、真偽値はちょうど逆になる。
  • 35.4.2 全称命題の否定「全員がそうなわけではない」は「誰かがそうでない」を意味する:∀ は ∃ になり、結論が否定される。
  • 35.4.3 存在命題の否定「一つも存在しない」は「全員が満たさない」を意味する:∃ は ∀ になり、結論が否定される。
  • 35.4.4 否定でよくある落とし穴量化記号だけ入れ替えて結論を忘れてはいけない:「すべて大きい」の否定は「一部は大きくない」であり、「すべて小さい」ではない。
35.5簡単な論理的推論レッスンを読む →
条件・量化記号・否定を推論へとつなぎ、反例・対偶・背理法を使いこなして、数列や関数の極限についての厳密な議論への道を開く。
36極限・微分とその応用6 モジュール · 32 ポイント
36.1近づくという技:極限の考え方レッスンを読む →
「限りなく近づく」という直感をしっかり育て、漠然とした「どんどん近くなる」を、変化の割合を語るための正確で使いやすい極限の言葉に変える。
  • 36.1.1 「必要十分」から「限りなく近づく」へ前の段階では「十分近いかどうか」を判定していた。今度はその近づきをどこまでも続けてみよう。それが x→a という矢印の意味だ。
  • 36.1.2 数列の極限数が一列に並んで、まるで飛び石が一点に向かって収束するように、ある場所へ密集していく。その行き着く先を lim aₙ と書く。
  • 36.1.3 点における関数の極限x=a に向かって、曲線の左側と右側の両方から近づいていこう。どちらの方向から来ても高さが同じ値に向かうなら、その値が lim f(x) だ。
  • 36.1.4 極限の演算法則二つの量がそれぞれ自分の値に落ち着くとき、その和・差・積・商も一緒に落ち着く。だから極限は部分に分けて求めることができる。
  • 36.1.5 連続性:ペンを紙から離さないこと描くときにペンが紙から一度も跳び上がらなければ、その点での関数の値はちょうど極限の値に一致する。そのとき f はそこで連続だという。
36.2変化の速さ:平均から瞬間へレッスンを読む →
極限を使って「ある区間での平均の速さ」をしぼり込み、「まさにこの瞬間の速さ」へと変える。これが導関数の核心へと自然につながっていく。
36.3導関数の正体:概念と図形的意味レッスンを読む →
導関数を「一点での数」から「まったく新しい関数」へと格上げし、その図形的意味をはっきりさせる。接線の傾き、それが導関数の本当の意味だ。
36.4微分の道具箱:公式と法則レッスンを読む →
点ごとに極限をとる作業を、公式の参照とルールの適用へと変える。よく使う関数や入れ子構造でも、素早く正確に微分できるようになる。
  • 36.4.1 基本的な関数の導関数幂関数・指数関数・対数関数・三角関数にはそれぞれ決まった「傾きのひな形」がある。たとえば (xⁿ)′=nxⁿ⁻¹。覚えればすぐ使える。
  • 36.4.2 和と差の法則二つの曲線を重ねれば、傾きもそのまま足し合わせればよい:(u±v)′=u′±v′。
  • 36.4.3 積の法則二つの量の積を微分するには、片方ずつ変化させて足す:(uv)′=u′v+uv′。
  • 36.4.4 商の法則分数の傾きには決まった手順がある:(u/v)′=(u′v−uv′)/v²。
  • 36.4.5 合成関数と連鎖律入れ子になった関数は歯車のチェーンのようなもので、回転速度が掛け合わさる。外側の導関数に内側の導関数を掛ければよい。
  • 36.4.6 微分の総合練習まず構造が和・積・入れ子のどれかを見極め、対応するルールを順に適用すれば、必ず f′ にたどり着く。
36.5導関数というスポットライト:関数の振る舞いを読み解くレッスンを読む →
導関数の符号から関数の増減を読み取り、山・谷・最大・最小をつかまえて、曲線の形を一目で見通せるようにする。
36.6導関数の活躍:最適化の実践レッスンを読む →
「最も安く」「最も大きく」という現実の問題を関数の極値を求める問題に変換し、導関数を使って最良の方針を導き出す。そして全体を振り返り、この先への扉を開く。
37その先へ:発展的な高等数学5 モジュール · 28 ポイント
37.1定積分と微積分の基本定理への第一歩レッスンを読む →
面積を求めたり総量を足し合わせたりするイメージから出発して定積分の概念を構築し、それを導関数と結びつけることで、直前に学んだ微分が自然な流れで積分へとつながっていく。
37.2線形代数への第一歩:ベクトル、行列、行列式レッスンを読む →
ベクトルと行列で方向と変換を表し、線形変換・行列式・連立方程式の解法を理解して、より高次元の世界や抽象的な構造への土台を築く。
  • 37.2.1 ベクトル空間の直感自由に足し合わせたり伸ばしたりできる矢印の集まりがベクトル空間であり、加法とスカラー倍に関して閉じている。
  • 37.2.2 線形結合と基底いくつかの基本的な矢印が空間全体を生み出し、任意のベクトルはそれらの線形結合 Σcᵢvᵢ として書ける。
  • 37.2.3 線形変換としての行列行列は引き伸ばしと回転を行う機械のようなもので、ベクトル x を入力すると Ax として出力され、格子がきれいに変形される。
  • 37.2.4 行列の積と演算二つの変換を順番に施すことはそれぞれの行列の積 AB に対応し、順序を勝手に入れ替えることはできない。
  • 37.2.5 行列式と面積の拡大率変換が単位正方形の面積を何倍にするかが、ちょうど行列式 det(A) に等しい。
  • 37.2.6 行列を使った連立一次方程式の解法複数の方程式を Ax = b と書き、行列式がゼロでなければ唯一の解が存在し、掃き出し法や逆行列で求められる。
37.3数論への第一歩:整除性、合同式、素数レッスンを読む →
整数の割り切りと余りから出発して、素数を構成要素として出会い、合同式を時計の算術として理解し、純粋な構造の美しさを感じ取る。
37.4数学的証明と論理:帰納法・背理法・構成的証明レッスンを読む →
結果が成り立つ「なぜ」を明確にし、数学的命題の言語と三つの主な証明スタイルをマスターして、計算できる段階から証明できる段階へと進む。
  • 37.4.1 命題・条件・対偶「p ならば q」は数学の基本的な文であり、対偶「q でないならば p でない」とまったく同じ場合に真または偽になる。
  • 37.4.2 全称量化記号と存在量化記号「すべてに対して」は ∀ と書き「存在する」は ∃ と書き、命題を否定すると二つが入れ替わり後続する内容も反転する。
  • 37.4.3 数学的帰納法最初のドミノを倒し、どのドミノも次のドミノを倒すことを確かめれば、すべてのドミノが倒れる、それが n に関する帰納法だ。
  • 37.4.4 背理法による証明結論が偽と仮定して矛盾にぶつかるまで押し進めると、もとの命題が真であることが強制される、√2 が無理数であることの証明がその典型だ。
  • 37.4.5 構成的証明と反例何かが存在することを証明するには自分の手で一つ作り上げればよく、「すべて」という主張を崩すには反例がたった一つあれば十分だ。
37.5実解析への入口:極限と連続性を厳密にレッスンを読む →
以前出会った極限に立ち返り、ε–δ の言葉を使って「限りなく近づく」ことの正確な意味を語り、学習の道全体を締めくくって高等数学への扉を開く。
  • 37.5.1 極限をなぜ厳密にするのか「どんどん近づいていく」は曖昧すぎるので、どのくらい近く、そしてどのくらい近くを要求できるかを問わなければ、疑いの余地がなくなる。
  • 37.5.2 数列の極限の ε–N 定義あなたが指定した誤差 ε に対して、ある番号 N が存在し、それ以降のすべての項がその誤差の範囲内に収まる、それが aₙ → A の正確な意味だ。
  • 37.5.3 関数の極限の ε–δ 定義f(x) を L の ε 以内に保つには、x を a に十分近く(δ 以内に)保てばよく、それが極限の厳密な定義だ。
  • 37.5.4 連続性の厳密な定義ある点での極限値がそこでの関数値に等しいとき、ペンを離さずに描き続けられ、その点で関数は連続と言う。
  • 37.5.5 連続関数の大域的な性質閉区間上で連続な関数は必ず最大値と最小値をとり、その間のすべての値を通過する、中間値の定理と最大値の定理が旅の締めくくりを告げる。