Ⅲ 平面幾何 · Stage 18 — 円 · 18.4 点・直線と円の位置関係全レッスン →EN日本語
Stage 18 · 円

18.4  点・直線・円:誰が誰に接するか

たった1つの鍵ですべての場合を解く — 距離と半径を比べるだけ。

12〜15歳対象 · 一歩一歩、論理的に
O d < r d = r d > r 内 · 上 · 外 離れている · 0 接線 · 1 直線 d と r 2つの円 D と R ± r
すべての位置関係は1つの比較で決まる:距離をr(2円の場合はR ± r)と比べるだけ。

点は円に対してどんな位置関係にあるか?直線は?もう1つの円は?3つの別々の問いに見えるが、答えのカギはどれも同じ:距離を測り、半径と比べる。 rより近いか、ちょうどrか、rより遠いか — この1つの比較で、点は3通り、直線は3通り、2つの円は5通りに分類できる。この習慣を身につければ、すべての場合が一目瞭然になる。おまけに、まったく同じ考え方が「3点が円を1つだけ決める理由」と「三角形には必ず1つだけ外接円がある理由」も教えてくれる。

以下では、O を円の中心、r を半径とし、円を ⊙O と表す。扱う量はつねに距離だけ — そしてやることはいつもその距離を r と比べるだけ。この図を頭に入れておけば、以下は何も驚くことがない。

18.4.1 点と円

任意の点 P を取り、中心 O までの距離 d を測る。起こりうることはちょうど3通りあり、dr の比較がどれかを決める:

P の位置判定イメージ
円の内部d < r円周よりもOに近い
円周上d = rちょうど円周上
円の外部d > r円周より遠い

円とは d = r を満たす点の集合に他ならない — それが円の定義だ。それより近い点(d < r)はすべて内部の円板を埋め、それより遠い点(d > r)はすべて外部になる。合わせると、円板(円周+内部)はちょうど d ≤ r の領域だ。

O P₁ d = 4 P₂ d = 6 P₃ d = 8
半径 r = 6 の円。P₁(d = 4)は内部(4 < 6);P₂(d = 6)は円周上(6 = 6);P₃(d = 8)は外部(8 > 6)。
例題

半径 r = 6 の円がある。点 P が中心から 4 の距離にあるとき、d = 4 < 6 = r なので、P は円の内部にある。P が中心から 9 なら 9 > 6 なので外部;ちょうど 6 なら円周に乗る。

18.4.2 直線と円

直線は点より「広い」ので、どの距離を測るか注意が必要だ。正しいのは、中心 O から直線 ℓ への垂直距離 d — O から直線へ最も短い道のりで、直角に交わる。その dr と比べると、やはり3通りになる:

名称判定共有点の数
離れている(交わらない)d > r0
接線(接する)d = r1
割線(2点で交わる)d < r2

注目すべきは共有点の数だ。直線が中心から r より遠ければ、円周に届かず 共有点なし(0点)。ちょうど r なら1か所で接するだけ — 接線、この境界ケースはレッスン18.5で詳しく扱う。r より近ければ一方から入り反対側へ抜ける — 割線2点を共有する。(d < r のとき、2つの交点は垂線の足から ±√(r² − d²) の位置にある — 18.1の弦の定理から直接導ける。)

d 離れている d > r · 0点 d = r 接線 d = r · 1点 d 割線 d < r · 2点
O から直線への垂直距離 d がすべてを決める:d > r で交わらず、d = r で1点で接し、d < r で2点で交わる。
測る距離に注意

の場合、d は O までの直線距離。直線の場合、d は O からの垂直距離 — 直線上の適当な点までの距離ではない。直線がある箇所で円に非常に近くても、最短距離が r を超えていれば離れていることになる。

例題

r = 5 とする。O からの垂直距離が 5 の直線は d = r なので接線 — 共有点は1つ。距離が 2 なら d = 2 < 5 なので割線 — 共有点は2つで、垂線の足から ±√(5² − 2²) = ±√21 ≈ ±4.58 の位置にある。

試してみよう 直線を円に対してスライドする
距離 d を 0 から 9 まで動かす。半径は r = 6 で固定。d = 6 のところで交点の数が変わるのを見よう。
距離 d(単位)

18.4.3 2つの円

今度は2つの円を考える — 半径 Rr(R ≥ r とする)、中心間距離 D。比較は2つになる:D R + r および R − r と比べる。この2つの比較から5通りの位置関係が生まれる:

位置関係判定共有点の数
外側に離れているD > R + r0
外接D = R + r1
2点で交わるR − r < D < R + r2
内接D = R − r1
一方が他方の内部D < R − r0

旅として読もう。最初は円が遠く離れている(外側に離れている、0点)。小さい方を近づけると、円周が初めて外側から触れる瞬間 D = R + r外接、1点。さらに近づけると円周が重なり2点で交わる — 2点で交わる。もっと近づけると小さい円の円周が大きい円の内側から触れる:D = R − r内接、再び1点。さらに押し込むと小さい円が丸ごと飲み込まれる — 一方が他方の内部、0点。(D = 0 なら中心が一致;半径が異なれば同心円だ。)

外側に離れている D > R + r · 0 外接 D = R + r · 1 2点で交わる R−r < D < R+r · 2 内接 D = R − r · 1 一方が内部 D < R − r · 0
5通りの位置関係、すべて2つの比較から — DR + rR − r と比べるだけ。D が小さくなるにつれ、外側に離れている → 外接 → 2点で交わる → 内接 → 一方が内部、と移っていく。
例題

半径 R = 5r = 3 の2つの円があり、R + r = 8R − r = 2。中心間距離が 10 なら D = 10 > 8外側に離れている。距離が 2 なら D = 2 = R − r内接(小さい円が大きい円に内側から接する)。D = 6 なら 2 < 6 < 8 なので2点で交わる

試してみよう 第2の円を近づける
大きい円(R = 5)は固定。小さい円の中心距離 D を 1 から 9 まで動かす。R + r = 8 と R − r = 2 が2つの転換点。
中心間距離 D(単位)

18.4.4 何点あれば円が定まるか

同じ考え方 — 中心からの距離が等しい — が、一見別の問いに答えてくれる:1つの円を定めるには何点が必要か?

1点だけでは無数の円が描ける — 中心をどこにでも置いて半径を合わせればよい。2点 A、B を通る場合でも無数ある:両点を通る円の中心は A と B から等距離でなければならないので、中心は AB の垂直二等分線上のどの点でもよい — 選択肢は直線1本分だ。しかし A、B を含む直線上にない3番目の点 C を定めると、自由度は消える。

その理由は次の通り。中心は A と B から等距離なので AB の垂直二等分線上にある。同様に B と C から等距離なので BC の垂直二等分線上にもある。平行でない2本の直線はちょうど1点で交わる — それを外心と呼ぶ。その1点が A、B、C の3点から等距離なので、3点を通る唯一の円の中心になる。半径はその共通距離だ。

ポイント

一直線上にない3点はちょうど1つの円を定める。その中心が外心 — 各辺の垂直二等分線が交わる点 — で、その円が三角形の外接円だ。したがって、すべての三角形にはその3頂点を通る円がちょうど1つ存在する。

3点が一直線上にある場合はどうか? AB と BC の垂直二等分線がどちらもその直線に垂直なので平行になり、交わらない — 中心は存在せず、一直線上の3点を通る円はない

O A B C
3辺の垂直二等分線が1点で交わる — 外心 O、A、B、C から等距離。これが三角形の唯一の外接円の中心だ。
試してみよう 3点で円が1つ — または1つもない
三角形を作る3点と、一直線上の3点を切り替える。垂直二等分線が交わるか、決して交わらないかを見よう。
たった1つの習慣

点でも、直線でも、もう1つの円でも — すべての位置問題は同じ問いの変装だ:適切な距離を求めて r と比べる(2円の場合は R + rR − r と比べる)。共有点の数はそこから自動的に出てくる。

まとめ

レッスン全体を貫く比較は1つ — 距離を半径と比べること。

問い比べる距離場合の数(共有点)
P と円d = OP(O への直線距離)内部 d<r · 上 d=r · 外部 d>r
直線 ℓ と円d = O から ℓ への垂直距離離れている d>r (0) · 接線 d=r (1) · 割線 d<r (2)
2円(R, r)、中心間距離 DD を R + r および R − r と比べる外側に離れている (0) · 外接 (1) · 2点で交わる (2) · 内接 (1) · 一方が内部 (0)

練習問題

  1. 半径 6 の円の中心から 4 の距離に点 P がある。P は円の内部、円周上、外部のどこにあるか?

    答え

    d と r を比べる:4 < 6 なので、P は円の内部にある。

  2. 半径 5 の円の中心から(垂直距離で)5 の位置に直線がある。円との共有点はいくつか、またこの直線は何と呼ばれるか?

    答え

    d = 5 = r なので、この直線は接線 — 共有点はちょうど1つ。

  3. 半径 35 の2つの円があり、中心間距離が 10。2円はどんな位置関係にあるか?

    答え

    R + r = 5 + 3 = 8D = 10 > 8 なので、2円は外側に離れている — 共有点は0

  4. 半径 46 の2つの円があり、中心間距離が 2。2円はどんな位置関係にあるか?

    答え

    R − r = 6 − 4 = 2D = 2 = R − r なので、2円は内接 — 小さい円が大きい円に内側から接し、共有点は1つ。

  5. 一直線上にない3点を通る円はいくつあるか?理由も答えよ。

    答え

    ちょうど1つ。中心は3点すべてから等距離でなければならないので、各辺の垂直二等分線上にある。2本の二等分線が1点 — 外心 — で交わり、これが唯一の円を定める。

  6. 半径 5 の円の中心から 2 の距離に直線がある。共有点はいくつか、また垂線の足からどこにあるか?

    答え

    d = 2 < 5 = r なので割線で共有点は2つ。垂線の足から ±√(r² − d²) = ±√(25 − 4) = ±√21 ≈ ±4.58 の位置にある。

🎯 確認テスト

6問で定着させよう。正しいと思う答えをタップ。

§ 教師・保護者の方へ

このレッスン全体は1つの動作を3回繰り返す:正しい距離を測り、半径と比べる。この1つの習慣が、教科書が別々の場合の列挙として提示しがちな3つのテーマを統一する。生徒には、判断に入る前に必ず距離を言葉で定義させよう(「d は O から直線への垂線の長さ」「D は2つの中心間の距離」など)— この問題のほとんどのミスは計算ではなく、測る対象を間違えることから来る。

よくある誤解

3つの落とし穴が繰り返し現れる。第一に、直線の場合に直線上の適当な点までの距離を比べてしまい、O への垂直距離を使わない。第二に、2円の図で第5の場合 — 一方が他方に完全に内包される場合(D < R − r、共有点はやはり0)を見落とし、「交わる」に含めてしまう。第三に、どんな3点でも円を定めると思い込む;一直線上の3点はそうではない(垂直二等分線が平行になり交わらないため)。

このレッスンは、コモンコア基準 G-C.A.2(直線と円の関係)、G-C.A.3(三角形の内接円と外接円の作図;外心)、G-CO.D.12(形式的な幾何学的作図)に対応する。また、接線 — 境界となる d = r の場合 — の性質・判定・三角形の内接円を扱うレッスン18.5への橋渡しにもなる。

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